【第42話】手(ホラーじゃん!)
お早うございます。
投稿です。
ずっと、投降になっていましたね、すみません訂正しました。
黒い翼を広げ、飛び立つ闇の一族。
何度も振り返り、私を見るシーシナさん。
「ファーファ!リイン!」
「ハイ、ナンデショウ?」
「なんだい、テニさま?」
「勝ったね」
「ハイ」
「ああ、そうだな」
「ありがとう、感謝する!報酬、なーんもないんだけど……」
「報酬?報酬は先払いでもらっている。それにこれで我らの『毒の森』も安泰だ」
「そうなの?」
「俺サマは邪神さまに睨まれているからなぁ、妖精の森の安泰は、俺らの安泰に繋がる」
あとで何か、プレゼントしたいな。
チビちゃん達にも。
うーん、しかし3000のプレゼント?
何がいいだろう?
「この土地を魔力で焼いたら、私は先に進むね」
「え?テニさま、オークの里には行かないのかよ?」
「ああ、行かない、皆の治療が終わったらリイン、お前達は森へ帰れ」
実は行けない理由があるのだが……。
ん?視線?
5人のオークがこっちを見ている。
……仲間に?いやいや違うだろう!
「テニサマ、魔力ガ高クテ、アレ以上彼ラハ近寄レナイ」
「え?あ?そ、そうなの?」
なんか叫んでいる?
「あの……おじいちゃんをありがとう!」
声が届く。
「礼を言います!戦士として祖父はその生涯を全うしました。旅神さま、ありがとうございます!」
感謝の気持ちは嬉しいけど、なんか、恥ずかしいや。
口々に感謝を述べる、アロウザさんの孫達。
一人だけ、泣いている子がいた。
号泣である。
?
なんで?
あ、アロウザさん、おじいちゃん?
「……ムッシー帰っちゃうのぉ?ひいいいいいん!」
え!?そっち!?
「アノ子ハマダ小サイ、不謹慎ト思ワナイデクダサイ、テニサマ」
「デカブツは戦士として死んだのだ、あいつらはそれで納得している」
そう言って、チラリと私とみるリイン。
複眼に沢山の私が映る。
ちょっと考えてみた。
「この妖精の森が平和だと、第二使徒の生活も安定するんだよね?チビちゃん達も」
「ああ、そうだ」
どうする?
「なら森のパトロールをできる範囲で実施だ。この森、邪神に狙われているみたいだし」
「ん?ああ、そうだな、分かった。チビ達にも伝えておこう……なんだ?第一使徒?」
「フフッ、コレデ『オークノ里』ニモ遊ビニ来レマス」
「!?……ひひっ、この里、時々パトロールに来るか。取敢えず、あいつらを里まで送るとしよう、パトロールの件、確かに引受けたぜ!ありがとう、テニさま!」
ブウウン、と羽音を鳴らし、飛んで行くリイン。
飛びながらスキップ!?
器用なヤツだな!
そしてファーファと二人きり。
「魔力を上げるよ、ファーファ!」
「ドウゾ!」
大地は銀色に輝き、邪神の留まっていた魔力は、私の魔力に書き換えられる。
「もう、いいかな?ファーファ、行こう!」
「ハイ、テニサマ」
ひのきの杖+3を大地から引き抜……く?あれ?引き抜けない!?
ぐっ、ぐっ!
あれ?引き抜けない!?
なんだ?
「!!!!!!!!!!!!!!!!」
大地から飛び出た白骨の手が、ひのきの杖+3を握り締めていた。
「ひいいいいいいっ!な、なにこれええええっ!」
怖いホラー動画を思い出した。
私の悲鳴が木霊する……。
次回サブタイトルは 【第43話】黄泉帰った者達 です。




