【第35話】オークの里、攻防戦!銀の矢
お早うございます。
投稿です。
リインやファーファが誉められると、なんか嬉しいや!
ガキイィン!
金属音が響く。
「!?」
「ドウシマシタ?」
私の剣を……弾いた!?
真っ黒い鎧で表情が分からないが、明らかに笑っている!?
ふっ、と摺り足で寄ってくる黒騎士達。
全部で1、2、3……5体!?
「うわっ!」
5体の連体攻撃である。
明らかに今までの奴等とは違う!
踏み込んでからの、切り返し、切り下げ、切り上げ、技がそれぞれ鋭い!
ユキならどうする!?
相手をよく見て、膝を柔軟に!
ユキの教えだ!
一体目は剣先が上がる瞬間、打ち込んだ。
「!」
先を制したのだ。
そこを見計らい、2体目は横から剣を振り下ろした。
が、俺の切り返しが速かった。
黒騎士が振り下ろした時には、もう王断鳳道を斬り上げていた。
「!」
3体目は後ろから突いてきたが、俺は軸足を切り替え、タイを回し、剣を振り斬る!
「!」
振り斬った剣はそのまま4体目の黒騎士を、剣ごと斬り伏せる。
ギュ!と異様な金属音を響かせ、剣も鎧も黒騎士も、斬り伏せられる。
5体目は剣ではなく、アックスだった。
ああ、多分これで俺を仕留めるつもりだったのだろう。
間合いが今まで剣だし、剣とアックスでは、受けも流し方も違う。
この重いアックスでタイを崩し、俺を倒す作戦だったんだな。
この作戦は半ば成功していた。
普通ならば、剣は押され、斬られていただろう。
間合いが違うし、こんな重い武器、受けても流してもバランスやタイが崩れる。
一瞬の躊躇い、戸惑いで終りだ。
だけど、相手は魔王さまだぜ?
それも勇者に鍛えられた魔王さまだ!
いつでも、どこでも、どんな体勢でもフルパワーコマンドで動けるように、と教えられた!
キルル・ランダムとの稽古で散々経験したピンチだ。
ユキちゃん、容赦なしなんだ!
勇者キルル・ランダムは、真剣の固まり、何事にも妥協しないのだ!
逆に考えると、そのくらい俺は勇者に認められた存在。
簡単には負けられない!
確信に満ちた姿勢でアックスを振り下ろす黒騎士。
が、振り下ろされたアックスは大きく俺を外す。
カアアァアアアン、と金属音が響く!
「!?」
何かアックスに当たった!?
黒騎士の鎧が火花に包まれ、鋭い金属音が響く!
なんだ!?
戦いに集中するあまり、周囲の警戒を怠ってしまった!
うう、ユキちゃんに怒られるよ!
俺は後方に深く飛び退く。
「銀の矢!?」
キラキラと光る銀の矢が、ゾンビ軍団に次々に降り注ぐ。
そして響き渡る遠吠え。
狼!?
な、何匹いるの!?大合唱じゃん!
この大地を、大気を揺るがす歌声のような響き!
次回サブタイトルは 【第36話】オークの里、攻防戦!思わぬ援軍 です。
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次回もお楽しみに。




