【第33話】オークの里、攻防戦!黒い騎士達
今晩は。
投稿です。
「ここは我らの禁足地、逃げるわけにはいかない」
「全滅、皆死んでしまうよ?」
「何が来るのだ?」
のっそりと現れたのは巨人オークの、アロウザ・グロウ・ジャイアント。
「私の魔力、戦いに使ったのですね」
「旅神よ、あなたには感謝している、再び戦えようとは……」
そしてぶわっ、と大地から巨大な魔力が吹き上がる!
その黒い魔力に煽られ、悲鳴を上げる女の子オーク。
「きゃああああっ!」
「な、なんだ!?」
「ファーファ、リイン、用意はいい?」
「ハイ」
「いつでもいいぜ?テニさま!」
「え!?」
「い、今喋った!?お兄ちゃん!今、ムッシー喋ったよね!?」
ムッシー?なんだそれ?
「な、なんだこのゾンビの大群は!?それにこの魔力は!」
明らかに異質な500体のゾンビ軍。
黒い鎧が重々しく、中でも真っ黒の騎士は禍々しさが滲み出て、凶悪さが漂っていた。
しかし、どんなに綺麗に整列していようと、黒い魔法に犯された血の臭いは隠せない。
周囲を腐らせるのでは?と、思わせるほど酷い臭いだ。
その中の1体、この魔力、魔王級だ!
一体が動き出す。
《会えて嬉しいぞ、ゴーレムとその主》
口を開いたのは3m程の巨人ゾンビ。
見ただけで嘔吐を催す魔力。
黒騎士を通り越して暗黒騎士?
声も酷い波動だ!
こんなヤツが歌ったら、飛んでる鳥も落ちちゃうよ!
《ゴーレムとその主、お前達に復讐するため、我らは邪神に魂を売った》
「詭弁だ、逆恨みもいいところ!どうせ不老不死にしてやる、とか言われたんでしょう?」
《手に入れたのは、至高の力だ!》
「偽りの力だ」
《黙れ裏切り者カムカナ!邪神さまはお怒りである!》
「おいおい、女抱き放題とかいじめ放題とか言われたんじゃねーのか?」
ギヌロッ、とリインを睨むファーファ。
いや、多分睨んだと思う。
「わりいぃ、第一使徒、言葉悪かったか?」
「旅神さま……こいつらは?」
アロウザさんが尋ねる。
「黒い騎士50は王都、ボウロウロ騎士団の成れの果て」
「なっ……」
「そして一番デカくて真っ黒の暗黒のような騎士が団長。悪名高き王都ボウロウロ騎士団、悪名が汚名に変わったね?」
《騎士を愚弄するか!》
「あら、プライド高いの?でもその姿で騎士と言われても、ねぇ?」
幼稚園から小学校、中学と散々悪口言われてきた。
親も周りも俺には罵詈雑言の言葉しか、与えてくれなかった。
酷い話だ。
その悪口スキルをちょっと使ってみたけど……悪口言うの、なんかイヤだな。
俺には向いていない気がする。
「折角ファーファが手加減したのに、逆恨み?」
《次は勝つ》
「次?邪神に頼った時点で、負けだ。そんなことも分からないのか?」
《新たな力だ!》
「もう言葉も通じないか?ファーファ、こいつらは遅かれ早かれこうなっていた。だから気にするなよ?」
「……ハイ」
「こいつらが堕ちたのはファーファのせいじゃない、自ら堕ちたのさ」
《自ら進んだと言ってもらおうか!進化だ!》
「いや、退化だろ?」
ご愛読、ありがとうございます。
次回サブタイトルは 【第34話】オークの里、攻防戦!開戦 です。




