【第29話】オークの里、攻防戦!魔王さま出陣!
お早うございます。
今日もこの時間に投稿です。
「!?」
鞘から引き抜かれた剣は大剣化し、周囲に異常な魔力をまき散らした。
ドゴオオオオオオオオオオン!
振り下ろされる剣は、一撃で赤鎧を粉砕!
周囲のスケルトン、ゾンビも砕け散り、一気に燃え上がる!
(ひょーっ!?炎の魔法剣か?それとも雷?)
知らんし!
(リイン!オーク達は任せた!)
(了解!俺サマは小僧の頭上で、こいつらをガードするぜ!)
摺り足で間合いを詰め、次々にスケルトン、ゾンビ兵を撃破する私!
王断鳳道に斬られたスケルトン、ゾンビ兵は次々に燃え上がり、崩れ去った。
よし、石室周囲は全て……駆逐したっ!
「え?す、すげえぇ!何?あのおねえちゃん!」
「そこの5人!」
「は、はいぃいいっ!?」
「これから里に向う!アロウザさんを頼んだぞ!」
「え?」
その場を後に、ファーファを目指し、剣を振るう!
私が移動するだけで、スケルトンとゾンビの集団は、ドミノが倒れるように次々と倒れていった。
剣や私から無造作に破壊の魔力が飛び散る!
我、無双。
と、格好いいように見えるが、ここだけのお話し実は悲惨であった。
オークの5人組から離れて、一人になると、急に怖くなったのだ。
なんか、寂しくなったのだ。
暗闇の中、一人でファーファを目指す!?
とんでもなく怖いっ!
だって、暗闇から刃物チラつかせ、襲いかかってくるんだよっ!
ゾンビが!
スケルトンが!
集団で!
夜目は利くけど、何が悲しくてゾンビやスケルトンを見なきゃいけないの!?
怖すぎるだろうっ!んなの見たくないいいいいっ!
み、皆と一緒がいい!
単独、単騎はいやだあああっ!
「ひいいいいいいいっ!」
泣き虫弱虫スキルが発動する前に号泣である!
悲鳴と共に思いっきり剣を振るう私。
次々に粉砕され、燃え上がっていくスケルトン、ゾンビ軍団!
(聞こえるかテニさま?)
(いやあああっ!きゃああああっ!怖いよおおおっ!)
(テ、テニさま!?)
(こっちこないでええええっ!誰かあああああっ!うああああん助けてえええっ!)
(だ、大丈夫なのか!?)
(大丈夫なわけないだろおおおおおっ!)
(聞こえているか!?先程の勇姿はどこに!?)
(なに?なに!?リイン?もう、怖くて大変なんですけどおおおっ!)
あと何体!?
(ファーファ!どこおおおっ!)
も、もうすぐ里かっ!?
(テニサマ!コッチデスッ!)
(どっちだよおおおおっ!)
ふ、普通、しゅ、主人公が泣き叫んだら、奇跡の力が湧き出て敵を全滅させるんじゃないのぉ!
魔王の隠された力が解放されるとかっ!
都合よく、スケルトンや、ゾンビだけ倒されるとかぁ!
「うええええっん!誰かああああっ!」
ほらっ!今こそ爆誕!奇跡の力っ!
と、思ったが、儚い希望であった。
そんなことは全然起きなかった。
なーんも起きない。
私はただ一人、ファーファを目指し、斬り進んだ。
次回サブタイトルは 【第30話】オークの里、攻防戦!ファーファと合流 です。




