【第24話】異形の戦士達
お早うございます。
今回はこの時間になりました。
「ん?どうした?旅神のご一同?」
「気づかない?老いたな、デカブツのアロウザ……囲まれている!テニさまの結界、破った!」
「この場所を囲む?我らオークの墓所だぞ?……邪神の使いか!?」
上書きして、治療する時間は無くなった!?
地面から次々に湧き上がる不気味な赤い点。
その数は更に増え続けた。
なんだろう?これ?
リインがこっち向かず、声だけで尋ねる。
視線は石室の隙間か?
複眼が沢山あるから、どこを見ているかよく分かんないや。
「この感じ、スケルトン?ゾンビか?数は分かるか?テニさま」
「……200以上」
赤い点がドンドン増えていく。
今、300を越えた!
え?ゾンビ?
なんか怖いんですけど!
ヒュン!
風の音?
その音と共に、リインが消える!
キン!
鋭い音が石室内に響く。
「え?なに?」
リインは私の正面に現れ、錆びた金属製の矢を弾いて見せた。
石室に転がる錆付いた矢。
「!?」
石の隙間から、次々に矢が打ち込まれる!
咄嗟にひのきの杖+3を握り締める。
矢は、魔力に阻まれ、次々に逸れていく。
「あ、ありがとうリイン」
「俺サマの前世を倒したテニさまが、スケルトン如きの矢に当たるなど、許せんのだ!しっかりしてくれよ!もーっ」
スケルトン?見たこともない敵に、恐怖を覚える。
「数が多いな、こえ―し逃げるか?どうせオークの墓所だ。俺らには関係ねー。第一使徒、どう思う?」
おいおい、治療は?
まあ、もう無理かな?
「ドウ?トハ?」
「スケルトンの目的だ」
静かに口を開いたのは、アロウザさんだ。
「邪神の使いだろう、目的はワシか?それとも旅神さまか?両方か?」
「関係アリマセン」
「ファーファ?」
なんか凄い怒りのオーラが??
「我ラノ主、魔王ア・キュウガ・テニィサマニ弓ヲ引イタ?万死ニ値スル!我ガ主ノ前ニ立ツ者、不敬、不遜デアル!」
ファーファ切れた!?ま、また発病!?
「オークノ戦士、アロウザ・グロウ・ジャイアントサマ、治療ハドウサレマスカ?望ミマスカ?」
巨大なオークは私達を見下ろす。
「巨大な魔力、だが魔王には見えないな……邪神の誘惑の次は、旅神の誘惑か?病を治す代わりに奴隷になれと?」
「奴隷?フンッ、キサマノ目ハ、ソノ程度カ?」
「おい、デカブツ!俺サマが奴隷に見えるか?」
「楽しそうに見える」
「はははっ、そうか!毒蟲魔王カムカナも楽しかったそうだ」
「ほう?」
「ただ、焦燥と飢えと渇き、満たされない地獄の楽しさだったらしいぜ」
「今はどうだ?」
「前世の記憶がある……心の底から笑うことはできないが、飢えも焦りも渇きもない……」
「カムカナ……いやリイン、今は……かつての仲間と、笑える世界なのか?」
「微笑みぐらいさ」
次回サブタイトルは 【第25話】オークの里、攻防戦! です。




