【第15話】シーシナ無残
こんにちは。
投稿です。
ポンッと目の前に現れるひのきの杖+3。
ひのきの杖だ!いやったあああっ!
でも、+3って?これは?どんな意味なんだ?
《ひのきの杖、3週目強化版。1本目:魔王ヲダ戦ロスト、2本目:毒蟲魔王カムカナ戦ロスト、3本目になります》
それで+3?
チラリ。
ファーファを見る。
なんかそわそわしているぞ?
「テニサマ、使ッテミテ!」
え?使えって?
ひのきの杖+3、使ってみるか。
杖に魔力を込め、大地を打ってみた。
ふわっ。
「え!?」
な、なんだこれ!?
「し、静かにクレーター状の窪みができた!」
大空に向けて、火の魔法を使ってみる!
「えいっ」
ふわっ!
静かだが、力強いバスケットボールくらいの大きさの炎が一つ、空にヒュン、と吸い込まれて行く。
「こ、こ、これは!」
弱体装備だけど、コントロールしやすいっ!?
目茶苦茶使いやすいっ!
ファーファに熱い視線を送る。
「んふーっ」
おおお、ファーファ自慢げ。
「あ、あ、ありがとう!ファーファ!凄いや!」
「んふーっ」
「ファーファ!王都へ行こう!」
「テ、テニサマ」
「ん?なんだい?ファーファ?」
「……アリガトウ」
え?わ、私こそありがとうだよ!
「ファーファ、私こそありがとうだよ!私を探して、私を見つけてくれたんでしょう?長い年月を掛けて!世界中を旅して!」
「!」
「そんなあなたを、ごめんよ、ファーファ、怖い思いさせて……壊して……」
あ、弱虫泣き虫弱スキルが……。
「……治シテクレタ」
「!」
うう、涙が……。
「あ、当たり前でしょう?あなたは……えーっと?そうそう、あなたは私の第一使徒、運命のファーファでしょう?そして、大切なお友達なんだからっ!」
ファーファは少し震えた。
「王都を目指そう!」
このれなら、花鳥風月も、マントもパワーアップして出てくるかも知れない。
いや、いくらでも課金して!出さなければっ!(作者注:おいおい)
ん?前方が騒がしい?
赤い点が40程、一つの青い点を追っているようだけど?
この青い点は?
あ、もしかしたら!?
「おい、早く捕まえろ!」
「なにか知っているかもしれん!」
「殺すなよ!翼だ!翼を射ろ!」
この青い点、サキュバスのシーシナさんだっ!
「ファーファ!これ、シーシナさんだ!急ごう!」
コクコク。
激しく頷くファーファ。
走り出すと、すぐに見えてきた!
鎧を身につけた集団!
悪名高い王都騎士団、ボウロウロ騎士団だ!
そして追われているのは……大空に舞う黒い大きな翼、鞭のような尻尾!
「やめてください!誰か!」
サキュバスのシーシナさん!
あ、矢が!つ、翼に!
「足だ!足も狙え!」
「捕まえたらすぐに目を潰せ!魔眼を使うからなっ!」
こ、こいつら本当に王都騎士団か!?
トストス!
幾つもの矢が、シーシナさんを貫く。
「誰かぁ……」
血が……飛び散った。
次回サブタイトルは 【第16話】怒りの第一使徒 です。




