【第120話】 届けに来たのに即バトル!
お早うございます。
投稿です。
春分の日はどうでしたか?
私はほとんどお家で、パソコンをぽちぽち、クリック、していました。
いない。
マップはどうなっているだろう?
……非表示だ。
あ、そうそうこれ、例のヤツだ!ピエン・ミスった!
(ピイン・ミストです!正面!いますよ!回避してくださいっ!)
え?
いるのっ!?誰!?
チカチカッ、と前方が光る!
炎と氷の魔法攻撃!
右の大木と左の低木が吹飛ぶ。
(……回避しないのですね?)
実は弱虫スキル発動で動けなかった。
(いや、聖女クルルンを抱っこしているし、当てないでしょう?)
(ギリギリでしたよ!)
こえーなーリッチナの魔法攻撃。
これで魔法苦手とか言うんだよなぁ。
威嚇なんだけど、充分殺傷能力あるよ!
それよりも、次が本当の攻撃だ!
これを当てるための誘導魔法攻撃!
「ライトル!」
聖女クルルンが叫ぶ!
「ちっ」
舌打ちと同時に、真後ろから振り下ろされる剣。
磁石が反発するかのように、みょんと距離をとる銀の円盤!
「なっ!?逃した?!」
ライトルの連続攻撃を全て躱す。
みよん!みよん!
「ふざけた動き、しやがってっ!」
今までの間合いでは全く戦えない、不規則な動き。
魔力で身体強化しても、この銀の円盤の動きは予測出来ないはず。
「聖女クルルン、なぜ名前を呼んだ!位置を知らせたのか!?」
「ライトル!あなた小さな女の子に!本気で斬りかかりましたね!?」
「小さい?お前こそどうしたっ!聖女クルルン!そいつは魔王だぞ!姿形に惑わされるなっ!」
ヒュン!ヒュン!
「ちっ、これも躱すのか!」
ライトルの技、間合いは知っている。
一緒に旅をした仲だからね。
そのライトルが……私に……剣を?
ライトルは知らない、私のことを。
殺気を漲らせる眼。
そんな眼で私を、俺を見るんだ。
忘れているのではなく、知らないんだ。
……グスッ。
「え!?ま、魔王キュウガさま?何を泣いているのです!?」
私の腕の中で驚く聖女クルルン。
「のぁ、なんでもにゃい……」
でも、皆生きている!
こいつら、皆生きている!
一周目での戦い。
あの後のことをファーファに聞いてみた。
こいつらは、あの戦いの後……。
「聖女クルルンしゃま、と、取敢えず降ろしましゅね、あいつらの攻撃危なしゅぎるグスッ」
「大丈夫ですか?魔王キュウガさま?……皆、いつもはもっと冷静なのですよ?」
「ふふっ、しょれは大事なクルルンが魔王の腕の中ですもの、心配、怒り、嫉妬の極限ですよ」
あ、聖女クルルンの『大丈夫ですか?』でスキル引っ込んだ?
「え?し、嫉妬ですか!?」
「違うのかな?よいしょっと」
そう言って私はちょこん、と聖女クルルンを大地に降ろす。
「さあ、あちらへお戻り下さい」
またね、聖女クルルン。
「あ、あの、あ、ありがとうございました魔王キュウガさま」
可愛いなぁ聖女クルルン。
私、魔王なんだよ!お礼なんて!
「狼亭でまたお待ちしています、聖女クルルン」
次回サブタイトルは 【第121話】 眷属頑張る!修行の成果 の予定です。




