【第119話】 森を駆ける!
今日は。
お茶の時間です。
夕暮れの森、長い木々の陰。
寒くなってきたかな?
長い髪を靡かせ疾走中である。
聖女クルルンは私の腕を軽く握り、下を向いている。
慣れてきたのかな?落ち着いた?
(こ、怖くて声が出ないだけですっ!)
「……す、すみません」
ちょっと寒いかな?陽も暮れてきたし。
風を遮断したい、そう思った。
丸い透明なボールをイメージする。
ふわっ、と銀の魔力に包まれる私達、銀の障壁だ!
外から見たら、UFO見たいに見えるのかしら?
ああ、こっちの方が安全かな?暖かいし。
後方からは、ファーファが低いジャンプを繰り返してついてきている。
ん?視線?ちらっ、と聖女クルルンを見る。
目が合った!
「……」
ぷいっ!
あああっ!
ぷいしたぁ!何かショックだ!き、き、嫌われた!?
即、弱虫スキルが発動する!
ううっ、一生懸命届けようとしているんだけどなぁ。
ぷしゅううううっ、と速度が落ち始める銀の円盤。
「どうかされましたか?」
「……いえ」
空には星が輝き始め、何やら異形の鳥?虫?達が飛び始める。
「本日中にはお届けします、きっとユキ達、心配しています!」
「……」
返事くらいしてくれてもいいじゃあああああん!
涙、出そうだよっ!
「あ!トイレですか?」
「違いますっ!」
おお、お返事してくれた!なんか嬉しいぞ!
たとえそれが否定の言葉でも!
教室では散々空気扱いされた俺だ。
返事だけでも嬉しいぞ!
あ、銀の円盤、ちょっとスピードアップした!
(魔王キュウガさま)
「はい?なんでしょう?」
おお!会話だ!嬉しいぞ!
(魔王キュウガさまは、思考が男の子みたいです)
ぎくうううううっ!
ああ、再び速度が落ちる銀の円盤。
(テニサマ、分カリヤスイ)
「ファーファ!そこ突っ込まないで!」
(ユキを助けた魔王ア・キュウガ・テニィは男性だったと聞いています、これだけの魔力、性別は自由なのですか?)
「え?自由?なら私、両性なのですか?」
いや、基本、男の子だと思っているけど?今は女の子だけどさ。
(し、知りませんっ!)
お話ししているうちに、周囲は闇に包まれた。
森には街灯なんて無い。
真っ暗闇である。
あるのは星明り、月明かりだ。
この世界にも月がある。前世で見た月とそっくりで、もしかしたら人族や妖精が住んで居る世界には、必ず月があるのでは?と思った。
「夜の闇、怖くないですか?」
(……いえ)
……ちなみに私は怖い、なんかいそうで……。
もうそろそろかな?
昼間聖女クルルンと一緒に見た、勇者キルル・ランダム御一行。
あのままユキ達が進んでいれば、ここらで出会うはずだけど?
次回サブタイトルは【第120話】 届けに来たのに即バトル! の予定です。
源水 本日の2曲目 The Knack 『 My Sharona 』
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