【第118話】 銀の円盤
お早うございます。
投稿です。
少しでも早い方がいいかな。
「聖女クルルンさま、私の眷属に空と飛ぶ眷属がいます、一緒に飛びませんか?」
リインを呼んで、魔昆虫のチビちゃんズに運んでもらおう!どうかな?
「え?そ、空ですか?……その……高いところは怖いです!」
「目を閉じれば?」
ね、そうしましょう!
「……霊視で見えます」
……え゛?
「聖女サマの力も難儀ですね?」
めんどい。
「むっ、魔王キュウガさま、あなたもでしょう?」
まあ、私は暴走魔王だし。
環境破壊で森の形、変わっているし。
一周目を思い出してみる。
聖女クルルンはユキやライトル、リッチナさんに凄く大切にされていた。
聖女という名前だけではない、クルルンをとても大事にしていた。
時々、とんでもない天然行動するけど。
ふと思い出すハーブ群生事件。
朝から肉ばかりだとぼやくライトル。
そこにスカートの端を摘まみ、ハーブを山盛り摘み運んでくる聖女クルルン。
満面の笑顔!
が、男性陣の目はスカートの上のハーブではなく、スカートの下の別の所に目が、釘付けとなった。
そんなエピソードは沢山ある、クルルンは皆に愛されていた。
いや、今だって愛されている。
ん?待てよ?と、言うことは?
……あいつら、心配どころではないっ!俺、討伐されるかも!
ドゲシイイイッ!
「おわっ!?な、なに!?ファーファ!?」
「スケベ」
ドゲシイイイッ!
「なっ!?せ、聖女クルルン!?あなたまで?なぜ!?」
「わた、わとぁとぁわた、わ、私はパンツ見せていませんっ!そんなことしていませんっ!な、何なのですかっ!その捏造された記憶はっ!」
事実だっ!
少なくとも一周目はあんなことや、こんなことしていたっ!
「あ、あんなこと!?どんなことですかっ!」
めんどいっ!
考えていた、高速移動魔法、使ってみるか?
「ファーファ!ガロウザ!スケルトンズ!ついてこれるなら、ついて来い!」
「「「「「「?」」」」」」
私は足下にデカい魔法陣を出現させた。
「え?」
突然の魔法陣に戸惑う聖女クルルン。
魔法のイメージが掴みやすい!確かにパワーアップしている!
ならば!
魔法陣はマンホール状の銀の発光体に収束する。
「きゃっ!は、放しなさいっ!な、何をするのです!やめてくださいっ!」
「え?お姫様抱っこだけど?」
「どどどどどどこを触っているのですぅ!」
「膝の裏と背中かな?」
聖女クルルンの暖かさが、じんわりと密着した腕に伝わる。
足下の魔法陣はふっ、と地上から浮き上がり、私と聖女クルルンを乗せ、大地を滑り始めた。
「え!?き、き、きゃあああああああっ!おーろーしーてーぇー」
「え?やだ」
銀の円盤は更に加速し、森の中を突き進む。
「ひいいいいっ!は、速すぎますうううっ!と、ととめてぇくださあいいいっ!!」
「え?速い?そうかな?自転車くらい、なんだけど」
流れるように木々を躱し、私と聖女クルルンは夕暮れの森を駆ける!
次回サブタイトルは 【第119話】 森を駆ける! です。




