【第117話】 心赴くまま
今晩は。
投稿です。
南の国?知らないよ!
「ピンクは?」
「夜になると復活しますよ、昼は当分その姿ですが」
「……」
「どうされたのです?魔王キュウガさま?」
「結果的に、私の眷属達がパワーアップしました。というか、パワーアップの方法を教えたのでは?」
「そう見えます?」
「見える」
やり方は、私の真似をする、意識を向ける、色々は方法で私の魔力を自身に導くのだ。
職人さんの弟子入りに似ているな。
親方の動きを見て、技を盗む。
私の場合は力が移る。
「魔王はこうやって眷属や、自分の軍団を増やしていくのです」
あ、リイン!
確か自分の毒を食べさせて、虜にして縛っていたな。
「増やし方はそれぞれです、子供石のピンクさんはそこのオークさんと相性がいいようですが」
「そうなの?じゃ、ガロウザ!ピンクお願いね」
そう言って勾玉をそっと渡した。
「確かに、預かりましたぞ、魔王テニィさま」
勾玉はガロウザの手の中で赤く染まり、震えたように見えた。
(どうかされましたか?ピンクさん?)
(聖女クルルン、私は命令のままに人族や妖精達を殺してきた)
(?)
(このままで、いいのだろうか?)
(今は魔王キュウガさまの配下、生まれ変わったのでしょう?)
(許されるのだろうか?)
(遺族の者達は許さないでしょう、ですが殺戮の魔女は邪神の眷属と成り、魔王キュウガさまに討たれたのです)
(殺戮の魔女は滅んだと?)
(聖女として、今のあなたに言えることは、心赴くままに生きなさい、自分が正しいと思うことをしなさい、それしかありません)
(それでも私は……)
(ピンクさん、私に何を言ってほしいいのです?非難して欲しいのですか?)
(それは……)
(もう一度言いますね、心、赴くままに生きなさい。あなたの周りには一騎当千の戦士達がいます、彼らと共に歩みなさい)
(魔族ですよ?聖女クルルン、あなたと戦うことになるかも知れません!)
(どうぞ、その時はお相手致します。ただ、魔王キュウガさまは戦いを好まれる方ではないように思います。ユキが剣を抜いたら、逃げ出すのでは?そんな感じがします)
「……聖女クルルン、何か私の悪口、言ってない?」
じろり、と見る。
「さあ?どうでしょう?魔王キュウガさま、では向いましょうか」
「どこへ?」
「ユキの所へですっ!」
「ああ、そうでしたね!こ、こっちかな?」
「逆です!」
トコトコと、皆で歩き始める夕暮れの森。
じーっと聖女クルルンを見る。
「なんでしょう?」
「ピンクの件、ありがとうございました」
「!!」
「で、聖女クルルンさま、ご相談があるのですが」
「?」
「勇者キルル・ランダム御一行はとても心配していると思います」
「……そうですね」
あ、困り顔。
「そこで少しでも早く聖女クルルンさまをお届けしたいのですが?どうでしょう?」
「ジ、ジャンプ・アップはイヤです!あれは怖いです!先程も言いました!」
だよね、おもら……!?
ギヌロ!
とても聖女とは思えぬお顔で睨まれた。
あ、このお顔、モザイク必要かも。
次回サブタイトルは 【第118話】 銀の円盤 の予定です。
明日も早いのでMAYAKOはもう寝ます。
おやすみなさいませ。




