【第115話】 バンパネイラ・ピンク
お早うございます。
投稿です。。
力が動いた!
計り知れない全体の大きさに比べれば、ほんの一欠片にも満たない魔力の煌めきだけど……これ、魔力が一緒に踊っている!? ゆらゆらと?
力強い踊り?
違うな?
えーっとどこかで聞いた言葉……そうだ!勇んでいるんだ!
誰の言葉だ?ああ、タロくんのお父さんの言葉だ!
魔力が更に煌々と輝いているんだ!
その銀の煌めきはスケルトン・ピンクを見、定める。
まるで、意思でもあるかのように!
「さあ、祝詞を、それであなたはスケルトンから開放されるはずですよ!」
「え!?」
どういうこと?
なぜそこまでピンクに拘る?聖女クルルンはピンクの知人か?
「早く!!」
「祝福!遙か昔!遠方に主を探すゴーレムあり!」
ぶわっと、魔力が溢れ出す俺とファーファ。
え?ファーファも!?
私、何もしていないけど!?勝手に魔力が!
ファーファも、戸惑っている!
ピンクの祝福の祝詞は続く。
「旅の途中、得た素材、食料、全て主のため蓄え、出会う日を夢見、彷徨い歩く!夢見るゴーレムの萌えに燃える心、心して食すがよい!呪文詠唱っ!美味しくなれ!萌え!燃え!キュン!」
詠唱が終わると、踊っていた魔力がぶわあああああっとスケルトンピンクに流れ込んだ!
いや、移った!?
「ひいいっ!」
悲鳴と共に燃え上がるスケルトン・ピンク!
慌て出す眷属達!
「ま、魔力が!」
「テニサマ!」
魔王の魔力で焼かれているのだ!これ、簡単消せないぞ!
俺自身でもこれは!?
落ち着いているのは聖女クルルンのみ。
ファーファまでもがオタオタしている。
私が魔力を動かそうとした瞬間、炎は収まった。
「え?」
「誰だ!?」
そこに一人の女性が現れていた。
銀の縁取りのスクール水着?ビキニではないけど、かなり際どいコスチュームだ!
誰だ?これピンク!?目のやり場に困るよ!
髪は長く黒と紫とピンクに染まっている。
スレンダービューティー?
コスチューム越しに腹筋が割れているのが分かる!
そして注目すべきはコウモリのような黒い翼だ!
これって?
「古代吸血鬼種のバンパネイラ、ふふっ、あなたに相応しい姿ですね?」
「……こ、これは?」
「力の移動、という儀式です。魔力調整できますか?このまま太陽の下にいたら灰になってしまいますよ?」
力の移動?なんだそりゃ?
自分の両手を見つめ、更に胸を抱きしめるピンク。
び、美人さん!?
ちょっとつり目で怖いけど、鼻梁の高い綺麗な女性である。
「ピンクさん、心配はいりませんよ魔王キュウガの魔力は、あなたに留まっています。もうスケルトンに戻ることはありません」
「ほ、本当ですか?」
残り4体のスケルンズは、ゆっくりとピンクに歩み寄る。
「お、おい、ピンク!よかったなぁ!」
「これなら包帯、いらねーな?」
「ああ、スケルトンからバンパネイラか、俺達も別の何かになれるのだろうか?」
そう言って、私と聖女クルルンを見るスケルトンズ。
「あなた達はもう少し修行が必要のようです。生前は殺戮の魔女と呼ばれていたピンクさん、魔力調整はできますよね?」
「……はい」
次回サブタイトルは 【第116話】 魔力の調整と聖女の秘密 です。
本来ならば、美味しくなれ!萌え!萌え!キュンなのですが、ここは萌えが燃え上がる心としまして
萌え燃えキュンにしました。
どうでしょう?




