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二週目!泣き虫弱虫魔王さま  作者: MAYAKO


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105/589

【第105話】 小川へ

今日は。

サブタイトル変わりました。

 涙をハンカチーフに吸わせる聖女クルルン。


「……ああ、お見苦しい姿を……すみません」


 そんなぁ……でも、落ち着いたのかな?


「あの……」


「な、なんでしょうか?」


「頭の怪我、治してくれてありがとうございます」


 今更ながら。

 ま、治したのは結局私の魔力なんだけど。

 たとえ攻撃だとしても、この人は必死に子供を助けようとしたのだ。


「え?でも、私の治療は……」


「それでも、助けようとしたのでしょう?」


「それは……」


 そんな聖女クルルンを!

 あ、怒りが!


「上はバカですか!?伝説!?無視していいです!聖女クルルン!そんな組織、時期潰れます!」


 いや必要とあらば、魔王が潰す!そうさ!俺は魔王なんだ!

 クルルンは前世で戦い抜いた仲間だぞ!

 ダチを苦しめる?聖女クルルン、泣いちゃったぞ!ユキ!何してんだよ!

 喩え記憶が無くても、別の人生歩んでいたとしても、魂は知っているよね?

 ね?クルルン!


「ユキやライトルは何をしているのだ!リッチナは騎士団筆頭だろう!聖女クルルンを縛って、苦しめてどうする!」


「……お詳しいのですね?」


 ギクッ。


 あ、まずい?


「お二人さん、取敢えず、焼きそば食べないかい?」


「そうですね、トラ子さん!でもその前にちょっと川で体洗ってきます、汗が酷いので!」


「あ、では私も……」


 ……………………は?


 え!?クルルンも来るの?!


「じゃ、それまでに特製を作っといてやるよ!」


「「よろしくお願い致しますっ!」」


 足早に進む私と聖女クルルン。

 二人とも言葉少なげ……いや無口である。

 ちょっと聞いてみる。


「お顔洗うだけですか?」


「……いいえ、私も浴びますけど?」


 どうする?いいのか私?

 一緒に水浴び!?

 こうして、私は聖女クルルンと水浴びをすることになった。

 聞きたいことはいっぱいある。でも、今聞いていいのだろうか?

 小さなユキを俺が助けた?記憶にないぞ?


 ユキ?……!?


「あのう、聖女クルルン」


「はい、何でしょう?」


「皆さん、探していませんか?」


「皆さんとは?」


 いや、だからね?


「……ユキとか」


「あっ!?」


 おれ、殺される?討伐される!?聖女誘拐?キッドナップ?

 絶対ぶち切れている!


「連絡手段とか?」


「……ですが、その……水浴びを先にしたいです、どうしても……」


「なら、水浴びの後、お送り致しますね」


「え?そ、それは焼きそばを食べるなと?」


 え?そっち!?


「食べてから?」


 こくこく。

 激しく頷く聖女クルルン。


 どんだけ焼きそば好きなんだよ?心配しているぜ?


 ま、ジャンプ・アップなら一瞬だけど。


 ガッチョン、ガッチョン。


 ファーファはタオルを持ってお伴である。

 ファーファ、何も喋らん、不気味だ。なにかあるのだろうか?


 あ、小川が見えてきた。


 ドキドキである。

次回サブタイトルは 【第106話】 オ洗濯 の予定です。


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