【第105話】 小川へ
今日は。
サブタイトル変わりました。
涙をハンカチーフに吸わせる聖女クルルン。
「……ああ、お見苦しい姿を……すみません」
そんなぁ……でも、落ち着いたのかな?
「あの……」
「な、なんでしょうか?」
「頭の怪我、治してくれてありがとうございます」
今更ながら。
ま、治したのは結局私の魔力なんだけど。
たとえ攻撃だとしても、この人は必死に子供を助けようとしたのだ。
「え?でも、私の治療は……」
「それでも、助けようとしたのでしょう?」
「それは……」
そんな聖女クルルンを!
あ、怒りが!
「上はバカですか!?伝説!?無視していいです!聖女クルルン!そんな組織、時期潰れます!」
いや必要とあらば、魔王が潰す!そうさ!俺は魔王なんだ!
クルルンは前世で戦い抜いた仲間だぞ!
ダチを苦しめる?聖女クルルン、泣いちゃったぞ!ユキ!何してんだよ!
喩え記憶が無くても、別の人生歩んでいたとしても、魂は知っているよね?
ね?クルルン!
「ユキやライトルは何をしているのだ!リッチナは騎士団筆頭だろう!聖女クルルンを縛って、苦しめてどうする!」
「……お詳しいのですね?」
ギクッ。
あ、まずい?
「お二人さん、取敢えず、焼きそば食べないかい?」
「そうですね、トラ子さん!でもその前にちょっと川で体洗ってきます、汗が酷いので!」
「あ、では私も……」
……………………は?
え!?クルルンも来るの?!
「じゃ、それまでに特製を作っといてやるよ!」
「「よろしくお願い致しますっ!」」
足早に進む私と聖女クルルン。
二人とも言葉少なげ……いや無口である。
ちょっと聞いてみる。
「お顔洗うだけですか?」
「……いいえ、私も浴びますけど?」
どうする?いいのか私?
一緒に水浴び!?
こうして、私は聖女クルルンと水浴びをすることになった。
聞きたいことはいっぱいある。でも、今聞いていいのだろうか?
小さなユキを俺が助けた?記憶にないぞ?
ユキ?……!?
「あのう、聖女クルルン」
「はい、何でしょう?」
「皆さん、探していませんか?」
「皆さんとは?」
いや、だからね?
「……ユキとか」
「あっ!?」
おれ、殺される?討伐される!?聖女誘拐?キッドナップ?
絶対ぶち切れている!
「連絡手段とか?」
「……ですが、その……水浴びを先にしたいです、どうしても……」
「なら、水浴びの後、お送り致しますね」
「え?そ、それは焼きそばを食べるなと?」
え?そっち!?
「食べてから?」
こくこく。
激しく頷く聖女クルルン。
どんだけ焼きそば好きなんだよ?心配しているぜ?
ま、ジャンプ・アップなら一瞬だけど。
ガッチョン、ガッチョン。
ファーファはタオルを持ってお伴である。
ファーファ、何も喋らん、不気味だ。なにかあるのだろうか?
あ、小川が見えてきた。
ドキドキである。
次回サブタイトルは 【第106話】 オ洗濯 の予定です。
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