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二週目!泣き虫弱虫魔王さま (2023.12)  作者: MAYAKO


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【第10話】再生と眷属2     

今晩は。

久々の零時投稿です。


 虫?いや、これ魔昆虫だ!

 魔物としての意思を感じる!


 大きさは30㎝?くらいだろうか?

 角と牙が鋭く光り、先程の魔昆虫より小さいが、それ以上の凶悪な容姿である。

 その凄まじいアゴは、捕食者の象徴のように見え、どう見ても肉食系である。


「な、なんだこの虫達!?」


 結構な数いるぞ。

 襲って来るようだったら、焼き払うか?

 周囲の草花は毒草らしいし。


 折角ファーファの復活、喜んでいたのに!

 ザワザワと更に数は増え始める。


「うげっ!か、囲まれている!?」


 ここで泣き虫弱虫スキルが発動した。

 じわじわと近づく虫達。


「こ、こないでえええっ!うっ、うえええええっん!来ないでよっ!」


「ハイ」

「ウン、止マルネ」

「ミンナ、トマレ!」


 虫達は返事をして、止まった。


「え゛?」


 止まった?

 どゆこと?


 ざわざわ。


 なんか、わきゃわきゃお話ししているみたいだけど?

 ファーファは、私の小さな足に移動脚を絡めて、震えている。

 ジャンプ・アップで逃げるか?


「……ウ、コ、コワイ」


「だ、だいじゅびだよ、ファーファ」


 ……まあ、泣きながら言っても、説得力ないかな?


「ジャンプ・アップで逃げようか?」


 ザワザワしていた虫達の動きがピタリ、と、止まる。


「ん?」


「ココ、アナタノ世界、逃ゲナクテイイ」


「え?私の……世界!?」


 マップに意識を集中してみる。

 マップ表示によると3000匹程の虫達。


「アナタガ塗リ替エタノヨ」


「塗り替えた?」


「モウココニ邪神ノ影ハナイ」


「影?あなた達は?」


 ザワザワとまたお互いに話し始めた。

 うまく聞き取れないや。


 やっぱ、逃げるか。


 でも、気になることが一つある。

 この中に一匹だけ、魔力の高い虫がいる。

 かなり高いけど?

 あ、近づいてきた!?


「逃げるな、ここはお前が上書きした世界だ。お前には責任がある」


 うげっ!?この声!?


「お、お前は毒蟲魔王カムカナ!?」


「元、魔王だ」


「もと?」


「チッ、今はただのカムカナだ。邪神さまの影が去った、もう俺は魔王ではない」


「……なんで生きているの?皆に食べられたのでは?それに虫の皆も死んだはず」


 そう、確かに死んでいた。

 外骨格を残して皆空洞みたいになって……。


「はぁ?何を言う?お前が俺達を再生、上書きしたくせに!」


 え?私が原因!?俺達って?

 わきゃわきゃと騒ぐ魔昆虫達。


「邪神さまに匹敵するお前の魔力、それで、そこのゴーレムを再生しただろう?」


「お祈りというか、願ったけど?」


「俺サマみたいな借り物の作られた魔王ではなく、お前はどうやら真性の魔王らしいな?その魔王が本気で願ったんだ、邪魔する者もいないし、成就するのは容易い」


「容易い?簡単に言って欲しくない!意識失うくらい必死だったんだから!」


 言葉に怒気が籠もると、ぐらり、と地震が起きた!


「テ、テニサマ!?」


「あ、やばっ!ご、ごめんファーファ!お、落ち着かないと!」

次回サブタイトルは 【第11話】再生と眷属3 です。

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