第九十七話
遅くなりました…。
ごめんなさい…。(土下座)
美胡を連れて厨房に戻ったルイリは早速まだ集まって来ていないメンバーを呼びに行かせ、メンバー全員が厨房に集まったところでルイリは美胡に、
「皆さん初めまして。私は諸葛美胡と言います。よろしくお願いします」
と、自己紹介をしてもらったのである。
さらにルイリが、
「美胡さんは遥か東の瑞穂の国の出身との事です。西方の文化でわからない事もあるだろうから、困っていたら色々と助けてあげてね?」
と、補足説明を行ってメンバーに美胡のフォローを頼んだのであった。
そしてルイリは、
「それじゃみんな、朝食作りは任せました。私は少しヨハンさんと話があるので。行きますよ、ヨハンさん?」
と、言ってヨハンを連れて厨房から出ていったのである。
そうして連れ立って廊下を歩くルイリにヨハンが、
「…今朝のあれはすいませんでした…」
と、言って謝ってきたのである。
これにルイリは、
「あれって何の事?」
と、言ってヨハンにもう一度言わせようとしたのであった。
これを受けてヨハンは、
「…妖怪私の元で働かないか女、です…」
と、言って、続けて、
「すいませんでした」
と、言って謝ったのである。
これにルイリは、
「…しばらくはヨハンさんの心を抉るのに使うかもね」
と、言ってヨハンの謝罪を受け入れるとも、受け入れないとも言わずにそう答えたのである。
その言葉にヨハンは一度体を震わせて、
「…それでなんで…美胡さんでしたか、彼女を雇う気はないんでしょうか?その辺の理由は何でしょうか?」
と、ルイリに尋ねたのである。
この質問にルイリは、
「…ちょっと外に出てからにしようか?」
と、言って館の外に出たのであった。
そうしてルイリは、
「彼女を雇わない理由は、彼女自身に目的と帰る場所があるからかな?」
と、言ってヨハンの質問に答えたのである。
その答えにヨハンは、
「目的と帰る場所ですか。帰る場所はまあ、瑞穂なんでしょうが…彼女の目的とは?」
と、ルイリに尋ねたのであった。
この質問にルイリは、
「彼女の目的は西方各国…だけじゃないな、世界各国を旅して見聞を広めるって事なんだ。そういう目的があって旅してるのに私の都合を押し付けて無理に引き留める事は出来ないでしょ?」
と、言って答えたのであった。
この言葉にヨハンは、
「…なるほど、そういう目的ですか。でもそれならアミールさん達やファビオさん達は無理に迎えましたが、あれは良かったんですか?」
と、尋ねたのである。
するとこの問いにルイリは、
「当然でしょ?解放してもまた盗賊や山賊になるぐらいなら無理矢理にでも私の下に置いておいた方が良いでしょ?」
と、言ってヨハンの問いに答えたのであった。




