第九十五話
遅くなりました…。
ごめんなさい…。(土下座)
ルイリの質問タイムは美胡の食事が終わった後もしばらく続いたのである。
「瑞穂の主食って何なんですか?やっぱりパンとか?」
「いえ、ご飯…あ、いや米って言うのが正しいのかな?いえ、パンって聞かれたのでやっぱりご飯ですね」
「ご飯?……ご飯…?…そういえば母がなくなる前に死ぬ前にもう一度だけで良いからご飯が食べたかったって言ってたな…。そんなに美味しい物なの?」
「……え~、まあ…」
「…微妙な味してるの?」
「…味が控えめですから基本的にどんな料理にも合わせられるのが最大の長所でしょうか?」
「美味しいか美味しくないかで聞いたんだけど…まあいいか。それでそのご飯って栽培するのって難しいの?」
「栽培…ああ、栽培する時、栽培している時はご飯じゃなくて米って呼んでますね」
「え、呼び方変わるの?」
「そうですね、変わります。ちょうど麦とパンみたいな感じで」
「…ああ、なるほど。そう言われるとわかりやすいな」
「ありがとうございます。それで栽培なんですけどとりあえず麦よりは難しいですね。田植えをした直後からしばらくは田んぼに水を張らないといけませんし…」
「……なんか難しい単語が出てきたな…。始めるにしたら大変そうだからちょっと保留にしておこう。後は…ふぁ…」
ルイリはそこであくびをしてしまい、椅子から立ち上がると窓から外を見て、
「うわ、もう真っ暗じゃない…。続きはまた明日って事で良いかな、美胡さん?」
と、美胡に話し掛けたのである。
この言葉に美胡は、
「はい、大丈夫です。…この食器はどうしましょうか?」
と、言って明日も引き続き話す事を了承して、同時に食事を食べ終わった後の二人分の食器を見てどうするのかをルイリに尋ねたのである。
これにルイリは、
「私の分も美胡さんの分も私が厨房に持っていきますよ。だから気にしないで下さい」
と、美胡に答えたのである。
その言葉に美胡は、
「申し訳ありません、ルイリさん。助けてもらって食事を食べさせてもらって後片付けまでさせてしまって…」
と、言ってルイリに謝ったのであった。
これにルイリは、
「美胡さんは倒れていたんですから気にしないでいいんですよ」
と、答えて、続けて、
「それよりも明日の朝はどうしますか?またここで食べるか、それとも厨房に行ってみんなと一緒に食べるか。どうしますか?」
と、明日の朝の予定を尋ねたのである。
これに美胡は、
「…そうですねぇ…今夜一晩しっかり寝て、明日の朝動けるようになっていたら厨房に行こうと思います」
と、答えたのであった。
この答えを聞いたルイリは、
「わかりました。それではこの食器は厨房に持っていきますね。それでは美胡さん、お休みなさい」
と、言って食器を抱えて部屋を後にしたのである。
これに美胡も、
「ありがとうございます。ルイリさんもお休みなさい」
と、言ってルイリを見送ったのである。
こうして美胡は眠りにつき、ルイリもまた食器を持っていった厨房で眠りについたのであった。




