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英雄領主様の奮闘記  作者: 篠原2


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第八十八話

ルイリの言葉に会議室全体を一瞬だけ完全な沈黙が支配した。

そして、


「ドルトベルチェがもう一度戦争!?」


「え、戦後に軍備縮小されたんですよね!?」


「それに皇帝も変えられたんだろ!?それなのになんでもう戦争出来るんだよ!?」


と、様々な絶叫に近い声が上がったのである。

その声にルイリは、


「そこまではわからなかった。でもドルトベルチェの再軍備が順調に進んでいるのはよくわかった。前回戦争時には配備され始めたばかりのタイプフィーアが量産出来るようになったって言ってたし、最新型のタイプフュンフの設計と建造が始まってるとも言ってたから」


と、言って全員を見渡したのであった。

するとルイリの言葉にアミールが、


「…タイプフィーアとタイプフュンフってそんなにヤバい機体なのかい?」


と、言ってルイリに尋ねたのである。

この質問にルイリは、


「そうだね、タイプフィーアは私が乗ってるシャスールと同じで四種類目の機体になるから相当に強いよ。そしてタイプフュンフだけどこっちは本当に最新型だから下手したら単純な基本性能ではシャスールが負けるかもね」


と、アミールだけではなく全員に説明したのである。

この説明を説明を聞いたファビオは、


「…本国はそんな事になってるか…」


と、力無く呟いたのであった。

これにルイリが、


「ドルトベルチェ生まれの兵士だったからってファビオが気にする事じゃないでしょ?これをやってるのはドルトベルチェの本当にトップにいる奴らなんだろうし…」


と、言ってファビオをやんわりとフォローしたのであった。

そしてルイリは続けて、


「そうだ、ファビオ。もし知ってたら教えてほしいんだけど、ドルトベルチェの今の皇帝ってどんな感じの人物なの?」


と、現ドルトベルチェ帝国皇帝の人となりについて尋ねたのであった。

この質問にファビオは、


「…今の陛下はかなり好戦的な人だとは思う。前回の戦争中も最前線で戦ってたって聞いた事があるし…」


と、自身の記憶を思い出しながら答えたのである。

そしてこの答えを聞いたルイリは、


「先代皇帝と現皇帝を比べたらどっちが好戦的だと思う?」


と、尋ねたのである。

この質問にファビオは、


「…両方とも好戦的だけど今の陛下の方が好戦的だと思う。ただそれにしてはあっさりと負けを認めたとは思っていたけど…」


と、答えたのである。

この返答にルイリは、


「なるほどねぇ、つまり二段階に分けて戦争を仕掛けてきたって事か」


と、話したのであった。

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