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英雄領主様の奮闘記  作者: 篠原2


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第七十三話

こうして始まったルイリとファビオの的当て対決。

その第一射はルイリが的のど真ん中を射抜き、一方のファビオは的に当たりはしたが的の真ん中には遠い場所に当たったのである。


「ルイリさん、真ん中でーす!」


「よし、次」


ヨハンがそう叫んでルイリに伝え、的を立て替えるとすぐに二回目を射ち始めるルイリ。

一方でファビオ側は、


「ファビオー!真ん中から20センチ左ー!」


「ちっ…次は中心に当ててやる」


と、アミールが伝えて的を替え、ファビオが第二射の用意を始めて狙いを定める。

そうしている間にルイリは、


「ルイリさん、次も真ん中でーす!」


「よし、次」


と、ヨハンが報告しつつ的を立て替え、ルイリは淡々と第三射の準備を始めていた。

それを見てファビオは、


「くっ、余裕かよ…。俺だって…!」


と、言いながら第二射を放つもアミールから、


「ファビオー!二回目は真ん中から上に15センチー!」


と、報告を受けて少しずつ焦っていき、それに追い打ちを掛けるようにルイリ(とヨハン)が、


「ルイリさん、第三射も真ん中でーす!」


「はい次」


と、言って的を立て替え、四射目の用意をしていったのである。

これに焦ったファビオは第三射を外してしまいアミールから、


「ファビオー!三回目は外れー!下手くそー!」


と、言われてしまい、


「うるせー!!よく見てろ、次はど真ん中をぶち抜いてやる!」


と、ぶちギレて言い返したのである。

そんなファビオ達の様子は関係無いと言わんばかりにルイリは第四射も、


「ルイリさん、第四射も真ん中でーす!」


と、ヨハンに報告させて自身は、


「次が最後か。まあこれまで通りに…」


と、言って最後の第五射の準備を始めたのだった。

これにさらに焦ったファビオは第四射も外してしまいアミールから、


「ファビオー!四回目も外れー!ど下手ー!」


と、言われてしまい、


「うるせー!!!」


と、絶叫、そして、


「クソが!次こそど真ん中だ!見てろ!」


と、雄叫びをあげながら五射目の準備をしようとしたところでルイリが第五射を放ち、


「ルイリさん、第五射も真ん中でーす!」


と、ヨハンに報告させて、ルイリ自身は、


「うーん、ま、こんなもんか。ヨハンさーん、私はこれで終わりですー!」


と、発言して的当てを終わらせたのであった。

一方のファビオの第五射は、


「ファビオー!五回目は真ん中から右斜め上に14センチー!」


と、アミールが伝えた通りの位置に当たったのである。

するとここでファビオが、


「おいアミール!お前的係代われ!おいおっさん!あんたヨハンとか言ったな!アミールと代わって的係やれ!」


と、アミールとヨハンに役目を代わるように言ったのである。

これにアミールは、


「なんだい、あたいじゃ不満だってのかい!?」


と、ファビオに抗議したのだが、ファビオは、


「お前だと俺の気が散るんだよ!さっさと代われ!」


と、言ってあくまでも的係の交代を要求、これにルイリは、


「いいんじゃない?心を落ち着けてないと良い結果も出ないだろうし」


と、言って的係の交代を認めたのでファビオが狙う的の的係の交代が行われたのであった。

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