第七十一話
遅くなりました…。
ごめんなさい…。(土下座)
ルイリの言葉にファビオは顔を歪めながら、
「…お前手加減したな…。…やろうと思えば顔や首、胸部も狙えたはずなのに右肩を狙った…。余裕のつもりか…?」
と、ルイリに問い掛けたのである。
これにルイリは、
「余裕のつもりじゃないわよ。あなたも含めて山賊団のメンバーは全員仲間にするつもりなんだから殺すわけないでしょ?それなのになんで顔や首や胸を狙わないといけないのよ…?」
と、最後の方は少し呆れながらファビオの問い掛けに答えたのであった。
この返答にファビオは、
「…クソが…余裕見せやがってよ、魔女が…!」
と、ルイリを睨みながらそう口にするとルイリは、
「その魔女って呼ばれ方も久しぶりだね。戦時中にドルトベルチェ軍兵士に呼ばれて以来かな?」
と、懐かしそうに振り返ったのだった。
そうしてルイリは続けて、
「それよりどうするの?このまま武器戦闘を続けるの?それとも武器戦闘も私の勝ちでいいの?速く選んでほしいんだけどなぁ…」
と、ファビオに問い掛けたのであった。
この問い掛けにファビオは、
(クッソ、どうする…?このまま戦っても勝ち目はなさそうなんだが…次は弓矢の勝負だろ…?勝てるわけがない…!そうなったら二連敗になる…。そうなると最後のゴーレム戦でなにがなんでも勝たなくてはいけなくなる…!どうする…どうする!?)
と、考え、答えが出せない状態になったのである。
そしてそんなファビオを見ていたルイリがファビオに、
「…次の弓矢の勝負で勝てないとか考えてどうにもならなくなってるんだったら心配しなくていいわよ?だってハンデあげるし」
と、説明したのである。
この発言にファビオは、
「ハンデ?…ハンデってどれぐらいの…?」
と、食い付いたのであった。
そんなファビオにルイリは、
(刀が刺さったままだけど痛くないのかな…?)
と、ルイリ自身にはあまり関係のない事を考えながらファビオに今考えているハンデの内容を話したのである。
「まず的当てのルールだけど、的を狙う位置は的を置いた場所から百歩離れた位置から狙うのがファビオ、そしてファビオの位置からさらに二百歩、合計三百歩離れた位置から私が狙います。そして使える矢もファビオが十本で私が五本にしましょう。これでどうでしょうか?」
このルール説明とハンデの内容を聞いたファビオは、
「なるほど、それならなんとかなるかもしれん。…わかった、最初の生身での格闘戦と武器戦闘は負けを認める。…だからさっさと剣を抜いてくれないか?」
と、話してルイリの勝利を認めると同時に刺したままの瑞穂刀を抜いてほしいとルイリに頼んだのである。
これを受けてルイリは、
「わかった。それじゃ抜くわよ?」
と、言ってファビオに刺した瑞穂刀を抜いたのである。
「…つっ、くっ」
ファビオは瑞穂刀を抜かれる時にそう呻き、そして瑞穂刀を抜いたルイリは、
「それじゃ弓矢が使えないでしょ?治してあげる」
と、言ってファビオの右肩に治癒魔法を使ったのであった。
諸事情ありまして明日から投稿時間を朝8時と夜8時以降に変えようと思います。
変更後もどうかよろしくお願いします。(土下座)




