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英雄領主様の奮闘記  作者: 篠原2


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第六十八話

ルイリの言葉に少し迷いを見せたファビオだったがルイリの続けての、


「ちなみにこの一騎討ちはあなたが部下達の為にどこまで自分を犠牲に出来るかを見る為のテストでもあります。なのであなたには頑張ってもらいたいところです」


との言葉に覚悟を決め、ルイリに、


「…わかった、受けよう。それでどうする?一騎討ちって何をするんだ?」


と、答えて一騎討ちを受け入れると共に一騎討ちの内容を尋ねたのであった。

そしてルイリはこの問い掛けに、


「…そうですねぇ…。弓矢の的当てに生身での戦い、そしてゴーレム戦の三本勝負ではどうでしょう?」


と、ファビオに提案したのである。

この提案にファビオは、


「俺がお前に弓矢で勝てるわけがないだろうが!後の二つも、うん、まあ…」


と、言って嫌がったのだがルイリは、


「嫌なら二年間タダ働きになるか処刑されるかの二択になりますけどそれでいいなら」


と、言ってファビオを脅迫したのであった。

この言葉にファビオは全てを諦めて、


「…わかった、やるよ。やるから二年間タダ働きと処刑はやめてくれ…」


と、話してルイリの提案を受け入れたのだった。

これを受けてルイリは、


「よっし、それじゃファビオの縄を解いてあげて。それとヨハンさん、アミール、何人かを手伝いに連れていっていいですからいくつか的を作ってほしいんですけど、頼んでいいですか?」


と、話してファビオの縄を解かせると共にヨハン、アミールに弓矢の的当てに使う的を作ってほしいと頼んだのであった。

そうしてヨハンとアミールが、


「「了解しました」」


と、話して元盗賊団メンバーを四人連れて館内に入っていったのである。

そうしてルイリは的が出来るまでの間にファビオとの生身での戦いを始める事にしたのであった。


「それじゃ始めようか、ファビオ?」


「…ふぅ…、ああ、いくぞ!」


ルイリの言葉にファビオが精神統一の為に一度深呼吸をして答えると互いに少しずつ歩み寄っていき、それぞれがそれぞれの攻撃圏内に入ったところで互いに攻撃をしていったのである。

ファビオはルイリの顔を目掛けて右の拳を振り抜いたのだがルイリはそれを軽く避けると出された右腕を両手で掴み、同時に左足でファビオの足を払ってファビオを転倒させたのであった。


「くっ!」


ファビオは短くそう言うとすぐに立ち上がろうとしたのだがルイリはファビオの右腕を掴んだままでファビオを踏みつけ、そのまま自身もお尻から倒れ込む形でファビオに腕ひしぎ逆十字固めを極めていったのである。


「…ぐえぇぇ…!」


身動きが取れない状態でそのように呻き声をあげるファビオにルイリは、


「どうする?もうギブアップする?」


と、戦闘継続の意志があるかどうかを確認したのであった。

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