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英雄領主様の奮闘記  作者: 篠原2


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第六十五話

ルイリ達が山賊団の襲撃を待ち構えてから約一時間が経過したところで盗賊団と戦った時と同じようにヨハンが、


「…相手が来ない間は暇なので何かしていてもいいでしょうか?」


と、聞いてきたのだが今回はルイリが、


「ヨハンさんがそこから動いたら作戦が失敗するのでダメです」


と、言って却下した為に今回はヨハンも何もせずに待つ、というヨハンが苦手とする行動をする事になったのである。

また、この待っている間にルイリが全員に、


「何があっても声を出さないように」


と、伝えておいたのだった。

こうしてさらに一時間、二時間と時間が経過していき、待ち伏せしている誰もが、


(これは昼を過ぎるな…)


と、思い始めたところで遂に館の正門に近付いてくる集団が現れたのである。

これを見たルイリは杖代わりに鞘に納めたまま持っていて暇潰しにコンコンと地面を叩いていた瑞穂刀を、


「やっと来たか…」


と、呟きながら一度大きく地面を叩いて顔を上げるとやってくる山賊団の姿を見たのであった。


「あれか…確かに二十人以上いるな…」


正門を開けて館の敷地内に入ってくる山賊団を見てそう言ったルイリはそのまま動かずに山賊団が近付いてくるのを待ったのである。

そしてどんどん近付いていくルイリと山賊団。

そうして互いの姿が確認出来る距離になる少し前にルイリは上げていた顔を再び下げて山賊団がもっと近付いてくるのを待ったのであった。

こうして互いの姿が、目に見える位置にある持ち物が全てわかる程近付いたところでルイリが持っていた瑞穂刀で強く地面を叩くと椅子代わりに座っていた階段から立ち上がって山賊団と対峙したのである。

するとルイリの姿を見た山賊団リーダーが、


「!?お前は…ルイリか!?」


と、驚愕しながら叫んだのである。

それにルイリは、


「ルイリ?いえ、私はルイリではないですね」


と、言って否定したのだが山賊団リーダーは、


「ふざけるな…俺はあの最終決戦前の奇襲戦でお前の顔を見ているんだ!その顔、その髪、その目!間違えるものか!!」


と、叫んでルイリの言葉を否定したのであった。

これにルイリは、


「…ああ、あの時の…これは誤魔化せなさそうですね…」


と、続けて、


「ええ、そうです。あなたの言う通り、私はルイリ・ナルアヴァル本人です。以後よろしく」


と、言って全員に自己紹介をしたのである。

これに山賊団リーダーは、


「…まさかこんなところであの時の復讐戦が出来るとはな…アミールには感謝だぜ。ルイリ一人にしてくれたんだからなぁ!!」


と、吼えたのであるが、ルイリは、


「…その様子だとしっかり騙されてくれてるみたいね。ありがとう、アミール。さぁ、みんないいわよ!」


と、叫んだのである。

するとその声に、


「「「「「「「おおおぉぅ!!!」」」」」」」


と、いう叫びで応じてヨハンにアミール達全員がしゃがんで隠れていた草むらから立ち上がり、山賊団に対して一斉に弓矢を構えたのであった。

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