第五十六話
ルイリの言葉で続いての話題である山賊団への対処方法が話し合われる事になった。
その話し合いでルイリは最初に、
「その山賊団なんだけど、あなた達の盗賊団とは交流があったの?」
と、アミールに尋ねたのである。
これにアミール達は、
「それなりにはあったね。そんなに仲は悪くなかったよ。ねえみんな?」
「そっすね。たまに良い酒が手に入ったとかで宴会なんかもしたっすから」
「…大規模な商隊を襲うのに共同で仕掛けた事もあった」
「…そういや俺山賊団にダチいるんすけど最近会ってねえなあ…。元気にしてんのかな…」
と、いう話を次々に語って山賊団との関係を示すエピソードを披露していったのであった。
これを聞いたルイリは、
「仲良さそうだね。それじゃ次の質問だけど山賊団はあなた達が私達を襲撃するって話は知ってるの?」
と、話して次の質問をアミールに行ったのである。
その質問にアミールは、
「いや、知らないはずだよ。誰もあいつらに話してないからね。だろう?」
と、話して部下達を見たのであった。
これに部下達も、
「「「「「「「うっす」」」」」」」
と、答えたのであった。
するとこの答えを聞いたルイリはアミールに、
「それなら山賊団は、あなた達が私に雇われたって話は知らないわよね?」
と、次の質問をしたのである。
これにアミールは、
「まあそりゃそうだろうね。あいつらがこの館を見張ってない限りは知らないだろうね」
と、答えたのである。
これを聞いたルイリはアミールに、
「それじゃあなた達にお願いしたい事がある。彼等のアジトに行って私と戦って負けた、でも損害は与えた、っていう嘘の情報を山賊団に伝えてほしい。その時ついでに山賊団全員で仕掛ければ楽勝だ、とも伝えてほしい」
と、話して頼んだのである。
これにアミールは、
「それはいいけど回りくどい事するね。こっちから仕掛けて蹴散らせば良いじゃないか?」
と、話してルイリの提案を渋ったのであった。
この意見にルイリは、
「こっちから仕掛けると何人か逃がすかもしれないでしょ?そう考えたら向こうに全員で来させた方が全員を捕まえやすそうじゃない?だからよ」
と、言ってアミールの考えを変えさせようとしたのである。
この言葉にアミールは、
「やけに山賊団全員にこだわるね。何か理由があるのかい?」
と、言ってルイリに山賊団全員にこだわる真意を尋ねたのであった。
これにルイリは、
「山賊団の後は武装集団との戦いがあるからね。その時の為に少しでも戦力を増やしておきたい。だから山賊団も全員雇いたいのよ」
と、言ってアミールに理由を話したのであった。
これを聞いたアミールは、
「そういや武装集団とも戦うんだったね。それなら今の…十八人かい?だったら人増やしたいって考えは納得出来るね」
と、話してルイリの提案を受け入れたのであった。
その為アミールは、
「よし、わかった。山賊団を誘き寄せる作戦、やってやろうじゃないか」
と、言ってルイリの作戦に全面的に協力する事を約束したのであった。




