第五十五話
ピカピカになった会議室でルイリ達は早速アミール達の盗賊団についての説明や山賊団に武装集団への対処方、そしてこの領地に何があるか等の話し合いを始めたのであった。
最初はルイリがアミールに彼女達の盗賊団についての質問を行っていったのである。
「それじゃあまずは盗賊団の事について聞きたいんだけど、盗賊団のアジトってここの近くにあるの?」
「そうだねぇ、近いというか、ここからなら歩いて一時間ぐらいの距離にあるかな」
「ここから一時間ぐらいか、なるほどなるほど、それでどんな場所にあるの?山賊って言ってないから山じゃないよね?」
「山じゃないね。林の中にどこかの貴族の別荘かな?わりと大きめの屋敷があるんだけどね、そこをアジトにしてるよ」
「…貴族の別荘、ねぇ…。ま~たエグいの建ててそうだな、あいつら…」
「くくくっ、ああ、エグいの建ててるよ。にしてもそうか、御領主様も貴族が嫌いなんだねぇ」
「……まあ好きではないわね。それより続きだけど林の中にあるのか、ふむふむ…。それで食料はどうしてるの?」
「食料は動物狩ったり畑で野菜育てたりしてるね。…畑どうするかな…」
「ここから一時間ぐらいならアジトの畑の手入れとかも日課にしてみる?今の館に野菜無いからちょっと困ってたんだよね」
「じゃあ領主様の提案通りに日課にするかねぇ。…ただそうなると道の整備や食料運んだりするのに馬車とかも欲しくなるねぇ…」
「道の整備や馬車の導入は領内全部でやらなければいけない事だから領主館とアジトの間の道の整備を最初にするって言うのはどうかしら?」
「領主様がそれでいいならあたいらに断る理由はないよ。ねぇ?」
ルイリの提案にアミールはそう答えて部下達を見たのである。
そしてアミールに見られた部下達も、
「そうっすね。便利になるのは嬉しいっす」
「アジトも思い入れがあるんで行き来出来るのはありがたいっす」
と、部下達からも歓迎の声があがってきたのでルイリは、
「決まりですね。それでは領主館とアジトの間の道の整備と馬車の導入を優先して行う事にします。覚えておいてくださいね、ヨハンさん?」
と、言ってヨハンに話を振ったのである。
これにヨハンも、
「わかりました。そのように進めます、御領主」
と、答えて道の整備と馬車の使用の優先方針に従う発言をしたのであった。
ただ、このやり取りを見ていたアミールが、
「…でも良いのかい?アジトとここの道の整備を優先させちゃって…?」
と、尋ねてきた為、ルイリは、
「大丈夫です。アジトはアジト周辺の林の開拓とかになった時の拠点になりますから。他の事業よりも優先させても構いません」
と、答えてアミールの懸念を打ち消したのであった。
こうしてルイリの盗賊団についての質問は今のところ無くなった為、ルイリが、
「それでは盗賊団についての話はこれくらいにして、次は山賊団への対処について話していきたいと思います」
と、言って次の話題にする事をみんなに伝えたのである。




