第五十二話
この小説は不定期連載です。(土下座)
ルイリはアミールへの歓迎の意思を、手を差し出す事で示し、差し出されたアミールも、
「…わかった、よろしく頼むよ」
と、言ってすぐにルイリの手を取ったのである。
これにグレイ以外の部下の一人が、
「ちょっと頭領!?俺達一年間タダ働きっすよ!?わかってんすか!?」
と、抗議したのだがアミールは、
「黙ってな!!」
と、一喝すると、
「下手するとただの盗賊として処刑されるんだ。それなら最初の一年タダ働きでも雇ってもらう方が良いに決まってんだろ!」
と、言ってルイリに代わって部下達を説得したのである。
そんなアミールをグレイが少し複雑な表情で見詰めていたが、すぐにルイリが、
「良かったね、グレイ。全員仲間になってくれるっぽいよ?」
と、言葉を掛けたのである。
その言葉にグレイは、
「…まあ…そうだな…そうなるだろうな…」
と、言ってルイリに応じ、続けて、
「…約束だったな。仲間達が全員無事に雇われるなら俺もあんたの部下になる。…あんたは約束を果たした。だから俺も約束を守る。…これからよろしく頼む。…御領主」
と、話してルイリに自身の手を差し出したのである。
これにルイリも、
「ええ、よろしくね、グレイ」
と、言ってグレイの手をしっかりと握ったのであった。
そうしてこのアミール、グレイ、ルイリの三人のやり取りを見ていた盗賊団のメンバー達も全員がルイリに雇われようという気持ちになっていったのである。
こうして一気に十四人の部下を味方に出来たルイリは、
「さぁてこれで人手不足は解消出来たし、館の掃除を一気に終わらせてこの領地がどうなっているのかを調べて領地を発展させないとね!」
と、声をあげたのであった。
するとルイリの言葉を聞いたアミールが、
「うん?領主様はまだこの領地を見て回れて無いのかい?」
と、ルイリに尋ねたのである。
この質問にルイリは、
「え?うん、そうだけど…何かあるの?」
と、話してアミールに質問し返したのである。
するとアミールは、
「あるんだよ。この領地にはあたい達の盗賊団以外に山賊団が一つある」
と、ルイリに教えたのである。
これにルイリは、
「え!?山賊団も!?この領地に!?」
と、声を荒げたのであった。
しかしアミールは続けて、
「…まだ話は終わってないよ。山賊団が一つあるけど山賊団以上に厄介なのがいる」
と、ルイリに語り、その言葉にルイリが、
「山賊団より厄介な物…?…何なの…?」
と、アミールに先を促した。
それに応じる形でアミールは、
「山賊団より厄介なの、それはリストラされた元ドルトベルチェ軍の武装集団だよ」
と、ルイリに話したのであった。




