表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
英雄領主様の奮闘記  作者: 篠原2


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

35/551

第三十五話

「それじゃ改めて、あなた達は盗賊団ね?」


「は、はい…」


ルイリに完全に怯えてしまったグレイはこれまでの態度とは打って変わって素直にルイリの質問に答え始めたのである。


「ちなみに団の名前は?」


「…と、特にないです…」


「そうなのか、まあいいんだけど。それで何人いるの?」


「…お、俺を入れて十五人です…」


「という事は残り十四人か…そのぐらいならなんとかなるかな」


「…え?十四人がなんとかなる?」


ルイリの言葉を聞いて思わず聞き返したグレイ。

そんなグレイの言葉はあえて聞かなかった事にして、ルイリはグレイに続いての質問をぶつけたのである。


「その残りの十四人なんだけど、まだ襲撃してくると思う?」


「…多分してくると思うけど…」


「してくるか。グレイは何人ぐらいでくると思う?」


「…俺が考えるんですか?」


「仲間達の事だからグレイの方が詳しいでしょ?だからよ」


「…うーん…。…全員で来そうな気はしますけど…」


「お、全員でくると予想するか。それなら一気に無力化出来そうだね」


グレイの予想に嬉しそうにそう話すルイリ。

そうしてルイリは続けてグレイに、グレイだけでなくヨハンも反応する質問をしたのであった。


「それじゃあグレイ、あなたここで働いてみない?」


「…え!?」


「ん?彼を雇うんですか?」


ルイリの言葉にグレイも声をあげる。

そんな二人にルイリはヨハンまずはヨハン、次にグレイに話し掛けたのである。


「今の私達が人手不足だっていうのはヨハンさんもわかってるでしょ?館の掃除もまだ全然終わらないし…」


「まあそれはそうですが。それにしてもまた現地徴用ですか?」


「私らしくていいでしょ?」


「まあそうですけど。しかし雇うにしても給金はどうするんですか?」


「それは色々と考えてる。さてグレイ、どうする?このまま盗賊で一生を終えるか、それともまともな職業に就くか。好きな方を選びなさい」


「…そりゃあまともな職業には就きてぇけど…でも仲間達を見捨てるようなのはちょっと…」


「仲間達の事なら大丈夫。仲間達も全員雇うつもりでいるから」


ルイリのこの言葉はグレイだけに掛けたものであったが、


「「…え?全員?」」


と、グレイだけでなくヨハンも反応して思わずグレイとヨハンの二人でハモってしまったのであった。

しかしルイリはヨハンが上げた声には反応せずにグレイだけに声を掛けたのである。


「言ったでしょ?人手不足だって。館の掃除も全然終わってないし、もっと言うと着任してからまだ一度も領内を見れて無いんだもの。領内を見て回る事になれば必ず何か問題が起きるわ。その時に人手不足で対処出来ませんでした、とか言うのは領主失格でしょ?だから雇う。グレイだけでなく、グレイの仲間の盗賊団も全員雇う。…グレイ、これでどうかしら?」


ルイリはそう話すとグレイに向けて自身の手を差し出したのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ