第二十三話
「「わかりました」」
ルイリに続いて二階の廊下に向かいながらヨハンとフランクがルイリに答える。
そうして三人で二階廊下の掃除を開始した。
その途中で三人は一階廊下の掃除をしていた時から思っていたとある事を話し始めたのであった。
「部屋数多くない?」
「領主館なのである程度は当然だとは思いますが…」
「それでも多いような気がしますが…」
このようにルイリ達が思っていた事とは領主館の部屋数が思った以上に多い、というものだった。
「何か特別な用途でもあるのかな?」
「…うーん…何か情報があればわかると思うんですけどね…」
このようにルイリとフランクが領主館に部屋数が多い理由を考えようとしていたところでヨハンが、
「…二人共、今は考えてもわからない事を考えるよりも掃除を続けた方がいいと思いますよ?」
と、二人にやんわりと早く掃除しろ、と苦言を呈したのであった。
この言葉に二人は、
「はーい」
「すみません…」
と、ルイリが軽く、フランクが重く受け止めた返答をしてすぐに二階廊下の掃除を終わらせる事に集中したのである。
こうしてその後は三人が一生懸命掃除をした結果、だいたい一時間で二階廊下の掃除が終わったのであった。
ここでルイリがヨハンとフランクに、
「さて、もう夕方になってますけどこのまま掃除を続けますか?それとも今日はこれで終わらせてまた明日にしますか?」
と、これからどうするかを尋ねたのである。
さらにルイリは二人が答える前に、
「ちなみに私は二人がどっちを選んでも食器を洗ってから夕食作りに向かわせてもらうけどね。さてどうする?」
と、新たな条件を追加してどうするかを尋ねたのである。
これを聞いた二人は少し考えて、
「…私はもう少し掃除します」
「私もです。少しでも作業を進めておいた方が明日からの作業が楽になるでしょうから」
と、話して二人共にまだ掃除を続ける事をルイリに伝えて、その言葉にルイリが、
「わかった。それじゃ二人共、掃除の続き、お願いね?」
と、話して自身は食器洗いの為に厨房に向かったのである。
その一方でヨハンとフランクは、
「それじゃ私達も行くか」
「そうですね」
と、話して続いての二階と三階を繋ぐ階段の掃除に向かったのであった。
そうして厨房に着いたルイリは複数の食器をまとめて持つと小川に運んでいって一つずつ洗い始めたのである。
そうして食器を持っていっては洗って持ち帰るという作業を数回繰り返したルイリは、
「…やっぱり厨房の近くまで溝を掘って水汲みの距離の短縮した方がいいわね…」
と、ヨハンに話していた計画を本気で実行に移す事を決意したのであった。




