第二十一話
まずは廊下の掃除から始めたルイリ、ヨハン、フランクの三人。
その中で初日から掃除をしていたルイリが初日との違いである水を使う事の難易度の低下を感じて、
「やっぱり水汲みを楽にした恩恵は大きいね」
と、自身とヨハンが行った草刈り作業の感想をそのような形で口にしたのであった。
そのルイリの言葉に、
「…最初の頃の水汲みってそんなに重労働だったんですか…?」
と、ふと疑問に思ったヨハンがルイリに尋ねてみた。
そしてルイリはそのヨハンの疑問に対して、
「ヨハンさんも草刈りをしていた時にわかったと思いますけど草の背丈が高かったのと草の密度が凄かったからそもそも水汲みに行くとかいう考えにならなかったんですよね」
と、返答したのである。
この返答にヨハンが、
「それでは重労働どころの話ではなかったという事ですか…」
と、ルイリの返答に対してそのように呟いたのだった。
そしてこの呟きにルイリは、
「ええ。だから最初の頃の状態で水汲みに行くのと今の状態で水汲みに行くのでは物凄い差がありますから比べようという気にもならなかったですね」
と、答えたのである。
するとその言葉にはヨハンではなくフランクが反応して、
「比べる気にならないとまで言うとは相当酷かったみたいですね…」
と、話してその言葉にルイリが、
「ええ。それに最初は草もそうだけど川底も浅かったからね。それも含めてやっぱり比べる気にならないわね」
と、答えたのであった。
そんな話をしながら廊下の掃除を続け、約一時間で一階部分の廊下をピカピカにした三人は続けて階段の掃除に取り掛かったのである。
その際にルイリが、
「三ヶ所あるから手分けして掃除しましょう」
と、提案、それに二人も、
「そうですね、それが効率が良いと思います」
「ええ。それと早く終わった人はどうしましょうか?他の二人の手伝いでしょうか、それとも二階の廊下の掃除でしょうか?」
と、賛成の意見して、さらに次の行動の指針を尋ねてきたのである。
その質問にルイリは、
「…そうですねぇ、他二人の手伝いにしましょう。二階の廊下はまた三人全員で一気にやりましょう」
と、言って指針を示すと二人も、
「「わかりました」」
と、応じて、それを見たルイリが、
「それでは始めましょうか。私は一番奥にある階段に行きますね。それじゃあ散開!」
と、話して一番奥の階段に向かい、ヨハンが、
「私は一番近くの階段で良いかな?」
と、フランクに尋ねて、フランクが、
「ええ、お願いします。では私も行きますね?」
と、話してヨハンの言葉を受け入れた後、自身が掃除を担当する階段に向かったのである。




