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俺と幼馴染の青春日和  作者: 赤助
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第七話 蓮、死す。

俺が家に帰ると、ちょうど帰ったタイミングで蓮からLIMEが届いた。


『今何してる?』

『帰ってきたばっかり』

『如月ちゃんと甘々な時間を堪能したみたいだな』

『ま、まあそうかもな』

『へへ。まあそれはさておき。お前今から三転倒立公園来れる?』

『なんだよ急に、今17:30だぞ』

『いいからいいから、事情はあとで説明する』

『貸し1な』

『へいへい』


蓮のやつ、急にどうしたのだろうか。

まあ友人として、あいつが困っていたら手を差し伸べない訳にはいかない。


俺はすぐに三転倒立公園に向かった。


「ゆ、唯人!よかった‥‥来てくれたんだな」


なんだこの状況は。

不良っぽい見た目の奴ら五人が蓮を木に縛り付けて取り囲んでいる。


「よぉ〜っ!蓮くんのお友達ぃ〜!」

リーダー格のような男が俺に話しかけてくる。


「これは一体‥‥どういうことなんでしょうか‥‥」

「実はさぁ〜っ!蓮くんが俺の女口説いてた訳よ。それって許せねぇじゃん。で、金払うかお前の女一晩貸すかで許してやるって言っても、こいつメイド喫茶で全財産使ったし女もいないって言うからさぁ〜!」


うん。こいつが悪い。

誰だって自分の恋人を口説かれたらそりゃ怒るだろ。


「蓮、お前が悪い。そして俺にお前を助ける義理はない。ボコられとけ」

「おいっ!親友に対してそれはないだろ!」

「俺は俺の安全を最優先しなければいけない」


蓮が絶望に満ちた表情をする中、不良グループの一人が俺に近づいてきた。


「とかいっても、てめぇも逃さねぇからな」

「俺ら精一杯考えたんだわ。お前に金払わせてもいいけどよぉ、それじゃつまらねぇ」

「だから‥‥」


「「「「「缶蹴りで勝負だ」」」」」


おお、凄い。五人息ぴったりだ。

ていうかなんで缶蹴り?意外と可愛いこと言うなこいつら。


そして、リーダー格の男が話し始めた。


「ルールは、守りの周りに円を描いてその中に缶を置く。攻めは缶を飛ばして円の中から缶を出せば勝ちだ。守りは制限時間3分間缶を飛ばされないように守れば勝ち。しかし、守りがゲーム中缶に触れたら強制的に負けだ。じゃんけんで守りと攻めを決めて勝ったら守り、負けたら攻めだ。これを交互に繰り返して二本先取の三本で勝負。そしてこれだけは言わせて貰うぜ‥‥」


「俺とてめぇの1on1だ!!!」


てめぇって俺?なんで俺だけ戦うの?

てかこれ攻めが圧倒的に不利だろ!あとルールガバガバ過ぎてこんなの缶蹴りじゃねぇ!


「こんなこと聞くのも恐縮なんですが‥‥なんで俺だけ戦うのでしょうか‥‥」

「そんなん決まってるだろ!」


リーダー格の男‥‥いちいちめんどくさいのでジョセフとしようか、特に理由はないが。

ジョセフが食い気味に言葉を返してきた。


「てめぇのダチの生死を賭けたてめぇの戦いだっ!友を救う為に戦う‥‥。こんなシチュエーション、最っ高におもしれぇだろ!!!」


こっっっわ!!

え?俺こんな戦闘狂と戦うの?嫌なんですけど!


「ちなみに、お前が勝てば蓮は解放してやるが、お前らが負ければ夜が明けるまで蓮は俺らのサンドバッグだ!!!」


やべえ、詰んだ。


「じゃあ先攻後攻を決めるじゃんけんを始めようか!」


「「最初はグーっ!ジャンケン‥‥」」


「「ポンっ!!」」


結果、一回戦が俺が守りでジョセフが攻め、

二回戦がジョセフが守りで俺が攻め、三回戦目は一回戦と同様になるということだった。


一回戦開始の直前、ジョセフが突然話しかけてきた。


「俺はアメフトやってんだけどよぉ、ちなみに全国4位のチームのエースなんだ。」


あ、死んだな。


ごめん蓮、俺極度の運動音痴だったわ。


もう一度言う。蓮、死んだな。




デュ◯ルスタンバイ!!!


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