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俺と幼馴染の青春日和  作者: 赤助
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第四話 始業式

「はぁっはぁ!唯人、間一髪だったな」

息切れをしている蓮が俺に話しかけ始めると同時に、担任教師が教室に入ってきた。


「はーい、注目!今日から二年四組の担任になりました。長谷川綾香(はせがわあやか)と言います。これから一年よろしく!」


この元気な若い先生は学校中でも美人だと有名なので別に知っていたが、俺以外の男子諸君はめちゃくちゃはしゃいでいた。


「やべぇよやべぇよ」

「これから一年。俺は理性と戦い続けなければいけないのか」

「俺今日で前世に積んだ徳全部使ったかも」


あれと同類だとは思われたくない。


「早速なんだけど今から始業式だから廊下に整列してー」


担任が呼びかけると、クラスメイトは廊下に向かった。



『‥‥‥校長先生、ありがとうございました。』


校長の話しなげぇ!


うちの学校の校長の話しは長いとこの地域では有名だが、今年の始業式は一段と凄まじかった。


なんと驚異の一時間十六分!


隣に座っている蓮を見ると、気持ち良さそうに寝ていた。


「おい蓮。校長先生の話し終わったぞ」


俺が蓮の体を揺さぶると、蓮は寝ぼけているのか、すぐに頭を上げ、『ファッ!』という情けない声を出して全校生徒の注目を浴びた。


こいつの隣座りたくねぇ。


でも起こした俺にも多少の非はあるので我慢するとしよう。


『それでは、始業式終わりの挨拶をします。起立。』

全校生徒が席を立ち、頭を下げる。



「よっしゃ!始業式終わったから今日はすぐに帰れるぜ!」


こいつ。無駄にはしゃいでさっきのことを無かったことにしようとしてるな。


とはいえ俺も早く帰れるのは嬉しいので人のことはいえないが。 


「今日クラスの親睦を深めるってことでファミレスいこーぜ!」


いかにも陽キャですと言っているような見た目の男子生徒がクラス全員に呼びかける。


「唯人はどうすんだ?」

「俺はパスで。一年の頃も一定の人としか話せなかったから」

「じゃ俺もいいわ。女子めっちゃ来るみたいだから俺が居ると空気悪くしちゃうし」


意外だ。こいつにこんな良心があったなんて。

明日には大量の同人誌が空から降ってきてもおかしくない。


「じゃあ帰るとするか」

「行こ行こ」


俺と蓮のクラス内での孤立度は高まったが、まあこれから放課後は天音の相手でもしてやろう。


そんなこんなで俺達は教室を後にした。

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