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俺と幼馴染の青春日和  作者: 赤助
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缶蹴りfinal『意地』

「ではこれより、ファイナルラウンドを始める。それでは、始め!」

不良の一人が最後の合図をした。


ジョセフは一回戦目と違ってこちらの様子を伺いつつ、攻め時を狙っている。


今回、俺に策は無い。

とにかく三分間、缶を守り続ける。


ジョセフはこちらに隙が生まれないので、もうじき攻めて来るだろう。


「死ねぇー!」


そう思っていた矢先、ジョセフが缶に向かって石を投げて来た。

運良く缶には当たらなかったが、このまま投げ続けられると当たってしまうだろう。


ジョセフは何度も石を拾っては投げるという動作を繰り返している。


何かおかしい。


ジョセフの投げる石は最初に投げた物と違ってどんどん的から外れている。

馬鹿なジョセフでも流石にここまで無謀なことはしないだろう。


そもそもラグビー部に入っていて、さらに全国4位のチームのエースであるジョセフがここまで投石が下手だとは考えにくい。


ならあいつの狙いは何だ?


───まさか。


そのまさかだった。

ジョセフは石を投げるのを止め、その瞬間に俺の元へと走り出した。


このままでは一回戦目と同じだ。


ジョセフが俺の真正面まで来たところで、俺は咄嗟にジョセフの足に自分の足を引っ掛けてジョセフを転ばせた。


「何しやがるっ!」


残り時間はあと45秒ほど。

ジョセフが投石に時間をかけ過ぎた故に、このまま守り抜けば俺の勝ちだ。


だがジョセフは直ぐに体制を立て直し、缶の方向へ再び動き出した。


ジョセフが円の中に足を踏み入れるまであと数センチ。


俺はもう一度足を引っかけようとするが、今度は避けられた。


ジョセフが円の中に足を踏み入れてしまった。でもここで諦める訳にはいかない。


俺はジョセフの腹部に抱き着き、動きを止めようとする。

「お前ごときに何ができるっ!?」

「俺には意地がある!お前に負ける訳にはいかない!」


ジョセフは何度も俺を弾き飛ばそうとするが、俺は地面に足を強く踏み込み、ジョセフの腹部に思い切り力を入れる。

「くそおっ!」


残り時間はあと10秒ほど。

その時、ジョセフが俺を弾き飛ばし、缶を蹴ろうとする。だが、ジョセフに俺の決死のドロップキックが命中し、そのままゲームが終了した。


「う、嘘だろ‥‥!?」


「よっしゃあ!これで唯人の完全勝利だぜ!」


か、勝った!


ジョセフはゲームが終了してからしばらくは動かなかったが、少し時間が経ってから俺に握手を求めてきた。


「へへっ、お前には完全に負けたよ唯人。お前の意地は俺の心を動かしたみてぇだ」

「最後、蹴って悪かったな」

「なんだ、お互い様だろ」


俺はジョセフと堅い握手を交わす。


「兄貴ぃ!俺兄貴の信念に感動しました!」

「負けて悪かったな。でも、お前達にも俺にも学びのあった戦いだった筈だ。これからはこんなことから足洗って、俺の弟分じゃなくて友人として接してくれ」


「「「「兄貴‥‥、いや智樹!」」」」


あ、こいつの名前智樹っていうんだ。


その後、俺は蓮の縄を外してやり、堅い握手を交わした。


「唯人!ありがとな!」

「明日購買で焼きそばパン買ってこい。」

「なんだよそれっ!」


俺達がそんな他愛の無い話をしていると、ジョセフのグループが近づいて来た。

「蓮、悪かったな。」

「いや、俺もお前の彼女にナンパして悪かったよ」


蓮とジョセフが堅い握手を交わした。

今日は絶好の堅い握手デーだ。


俺達が友情を深めていたそんな時、一人の女の子が近づいてきた。


「あ!お兄ちゃんこんなところにいた!またこんな夜遅くに家出てさぁー!」

「すまんな、由奈(ゆな)

「お兄ちゃん急に更生して気持ち悪いよ」

「兄貴に気持ち悪いとは失礼な!」


「もうっ!ほんと何して‥‥唯人先輩?」

由奈と呼ばれている女の子が俺の方に視線を向けた。俺もよく見知った顔だ。


なんてったって、俺の中学時代の後輩だからな。

これで缶蹴り編は終わりです笑


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