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詩投棄山  作者: 修壱
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無くなる事のない鍵

目を開けた時


もう既に頭を抱えている


目を閉じた時


もう既に自分に背を向けている


現実とも自分とも


まっすぐに向き合えない


何に期待して生きていけばいいのか分からない




殻にこもりたくなると


一つ鍵をかける


逃げたしたくなる度に


一つずつ鍵をかけていく


ほら もう


足の踏み場もないほど鍵だらけ


鍵を作るのは簡単だったし便利だった


だから、こんな事になった


現実の扉を閉める度に


理想の錠を開けていった


だから、こんな事になった


ここは自由で何でも出来るって


自分で自分につけ込んでいった


扉はもう開けられない


開けたら、抵抗出来ない力で引き込まれる


自分が逃げてばっかりだから




欲望と逃避の鎖に縛られる


今更になって後悔する


鍵をかけたところで


記憶の扉は自分の中で漂ったままだという事を




目を開けた時


まだ頭を抱えている


目を閉じた時


まだ大事そうに鍵を持ったまま自分に背を向けている

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