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地味な彼女の高校生日記  作者: ぼっぼい
4/4

新たな地平

彼女(女子生徒A)は途方に暮れていた


同級生たちに「たまにはアンタもファミレスでだべろうや!」と誘われたその時は正直嬉しさと好奇心で心が躍った

しかし店で座席について早速始まった話題は、まごう事なき”猥談”だった

普段クラスではほぼ関わる事の無い、やや派手でアッケらかんとしたリーダー格の女子が、かつて雛壇芸人たちを捌き倒した島田紳助のごとく、テーマを定め、まずは自ら喋って笑いをとり場を温め、そしてすかさず誰かに振る!

「え!あたし・・?いや実はね!ちょっと聞いてよ・・!」

ノリが良ければどんどん焚き付けて盛り上げる

悪いなら悪いいなりにドラマの刑事が容疑者から徐々に情報を引き出していくかのように丸裸にして、最後は結局爆笑へ・・次から次とそれを繰り返す・・Aもまたある事無い事喋らされた

すべてリーダー女子の手のひらの上だった

面白さも緊張感も、自分が想像した事の無い次元だった・・

今までこの世のすべてと思い平穏に過ごしていた世界は狭くて浅い井戸の底で、同級生たちはこんな激しくてヒリヒリする日々を送っていたのか


そして猥談・・

自分には当分先、もしや一生無い?と思っていた性的なやりとりに同級の男女複数名が既に至っていたとは・・

衝撃を受けると共に、自分が今ちょっとした岐路に立っているような気もした


ファミレスの後で開催されたカラオケにも結局参加、9時近くまで大騒ぎに付き合って(親に遅くなると連絡するのは忘れた・・)、それから家に帰って、いそいそ寝支度して眠ったのだった

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