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僕もっと君に甘えていい?

作者: 七瀬




僕は女性に甘えられない、、、!


子供が初めて出会う女性は【母親】なのだろう、、、?

でも僕が産まれて来た時には、既に僕の傍には母親は居なかった、、、!

僕が産まれると同時にふたりは離婚して、僕は父親に育てられたからだ、、、!



『シングルファーザー』


僕たち兄弟を、男手ひとつで育ててくれたオヤジ、、、!

再婚もせず、ひたすら僕たちの面倒を見てくれた、、、。


僕も兄貴も、いい父親に育てられたと幸せなのだけど、、、?

こんな環境で育てられたから、女性の扱い方がよく分からない、、、!!!



僕の名前は 『山本 真翔』22歳で小さなレストランの店長を任せら

れている、、、!


子供の頃から、料理を作るのが大好きで僕は、家族の中でご飯を作るのが担当

だった! それに、オヤジも兄貴も僕の作るご飯がうまいと言って残さず食べ

てくれたのが嬉しかったんだ、、、!


こんな僕でも、人を幸せにする事が出来るんだと、、、!!!

その時、強く思うことが出来たんだ、、、!


それから、僕は料理人の道へ進もうと思ったし、、、!

今こうして、22歳と言う若さでレストランの店長を任せられている、、、!




でもここで働いてくれているウエイトレスの女の子たちを、どう扱っていいのか? 

まったく分からず、、、。


彼女たちを注意すると、、、?

僕の注意の仕方がキツイのか、、、? 

泣かせてしまう......。


だから、僕は彼女たちからこんな風に陰で呼ばれているらしい、、、!

【鬼の若大将!】


『あの店長! 私とあんまり歳も変わらないのに、生意気なんだよね!』

『偉そうなあの言い方が気に入らないわ!』

『ムカつく!!!』

『もっと、優しく言ってくれたら! 言う事聞くのに、、、!!!』



言いたい放題言われるままに、、、。

僕はそれ以上、言い返さないようにしている。

火に油を注ぐようなモノだから、、、。




そんな僕にもある時、彼女が出来たんだけど、、、?

やっぱり、彼女が出来ても、、、。

どうしていいのか分からずにいた、、、!!!


彼女の名前は 【みおり】歳も僕と同じ22歳。


僕は彼女と一緒に居る時は、、、?

男らしく弱音を吐かないし! 物事をハッキリ言う、、、!

でも、物凄く息が詰まる...。 


いろんな事を二人で決めて一緒に同じ方向に進んで行きたいと思っているのに...!

実際は、僕中心で彼女の意見は一切聞かないんだ、、、!


そのうち、彼女も僕に疲れてきて、僕に対して何も言わなくなった...。




これは、以前あった事、、、。


僕とみおりがデートの日。

僕が一方的にここに行くから、明日朝9:00に何時もの場所で待ち合わせな!

彼女は、ただただ【うん】と頷いただけ。


僕と一緒に居ても、楽しそうにしなくなった彼女を見て、、、!

僕も必死に彼女に話しかけるのだけど、、、?


それもまた、威圧的な態度で彼女に言うもんだから、、、?

彼女も、僕の顔色を見て無理に愛想笑いをして、僕に付き合ってくれている

のが、僕自身もよく分かっているんだ...。


【本当は、こんな風にしたくないのに、、、。】


・・・本当に、上手くいかない!!!



僕はある時、ベロンベロンに酔って、彼女の独り暮らしの家に押しかけた、、、!

そして、僕は思わぬことを彼女に言ったんだ、、、!


『ごめんね、こんな時間に! でもどうしてもみおりに聞いてほしくて、、、!』

『なに? 真翔酔ってるの? お酒臭いよ~!』

『本当にごめん、こんな風にしか言えないから! でもね、、、? 僕の本音

なんだ! だから、ちゃんと聞いてほしい!!!』

『・・・ううん、分かった!』



僕は今までの、彼女に対しての態度や言葉を反省して素直に謝り、本当はこんな

風にみおりを扱いたくない事や心から僕がみおりの事を想っている事。

どうしたら? 僕がもっとみおりに甘えられるのか? そんな事を酔った僕が

彼女に真剣に話した、、、!


でも彼女は、僕の話をちゃんと黙って聞いてくれていたんだ、、、!

そして最後に彼女が僕にこう言った。


『嬉しい! 真翔がそんな風に想ってくれていた事! 私ももっと真翔に近づけ

れるように、頑張るね! それと、もっと私に真翔は甘えてもいいんだよ!』


・・・そう言ってくれた。


僕は、今まで溜まってきたモノがスッとなくなったように、気持ちもスッキリ

していた、、、!!!


『ありがとう! みおり。』

『うん。』





僕はみおりのお陰で、少しだけ女の子に優しく出来るようになったんだ!

僕のお店の女の子達にも、僕が変わったと喜んでくれている、、、!


『全ては! 彼女のお陰だな、、、!!!』




最後までお読みいただきありがとうございます。

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