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ハリネズミの旅  作者: 木村アヤ
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嫌なこと

「それから僕は授業をサボるのが嫌だった」

「サボるのが嫌だったの?」

「うん。サボってる最中もそうだし、サボった後のなんとも言えない徒労感みたいなものが嫌いだった」

「サボることで逆に疲れちゃったんだ」

「サボるのも能動的なんだよね、僕の場合。能動的なものはすべからく僕を疲れさせる」

「受動的な人間ってことかな」

「そうだね。どちらかといえば。運命に流されていれば落ち着くところに落ち着くかなって」

「運命論者?」

「まあ、客観的に自分を見てみたら、そういう思想的傾向があるなってことだよ」

「自分がどんな思想を持っているかを客観的に分析できるんだ」

「誰だって多かれ少なかれやってることじゃないのかな?」

「そうかもね」

「前に思想っていうのは自分の都合によって選択するものだって言った人がいてさ」

「へぇ。好みとかも?」

「そう、なんじゃないかな。たぶん。その人が言うには自分にとって都合のいい思想を選択し続けることで自分を総合的に成長させることができるんだって」

「一つの思想に固執してその欠点まで身につける必要はないってことかな」

「そうだろうね。それに対して僕はこう思った。その人はそんなことはないと思うけど、もしかしたら自分にとって都合のいい思想を選択し続けて、自分を正当化し続け、少しも成長してない人もいるんじゃないかって」

「いそう」

「そういう人ってどうしたらいいんだろうね?」

「うん?」

「つまり、成長しない人はさ」

例えば僕のような。




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