表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

生活魔法で無双する

作者: 山奉行

思い付きだけで書いてみました。

「おーい、そんな所で寝てたら魔物に食われるぞ」


 昨夜は新作ゲームをやり込んで徹夜して、昼休みにちょっと寝ると友達に言って机に突っ伏して寝てたら、いつの間にやら野原でうつぶせになって寝ていた。


 クラスの連中が熟睡してる俺を学校外に運び出したのかと思ったが、俺は一応23区内の学校に通ってる。学校のそばにある公園は大体見ればわかるし、どの公園もこんな広大な土地じゃない、おまけにビルが見えない。


 おまけに、俺に話しかけてきた人は西欧風の薄汚れた服を着てて、腰に剣を差している。まるでファンタジーの世界から迷い込んで来た人みたいだ。


「俺、寝てました?」


「そりゃあもう、ぐっすりとな。危うくコボルトの晩飯になるところだったんだぞ、感謝してほしいな。」


「コボルト?何ですかそれ。それとここは何処なんでしょうか。都内にこんな広い公園ありましたっけ?新宿御苑なら俺何度も行ってるから判らないなんて事ないでしょうし。」


「シンジュクギョエン?何だそれ。ここはウェンディル平原って所でレーマとウェイを結ぶオッピア街道の途中だ。お前ひょっとして記憶が無くなる病にかかったのか?たまにそんな奴が居るって聞いたことがあるぞ。」


 ウェンディル平原?レーマ?ウェイ?何言ってんだろうこの人。


「レーマとかウェイとかって何ですか?」


「あーこりゃ完璧に記憶が無くなる病だな。ちょっとアンタ自分のステータスを確認してみなよ。」


 ステータス?何だそりゃ。全くファンタジーのラノベじゃあるまいしハハハハハ…ってひょっとしてココ本当に異世界なのか?


「ステータスの見方も忘れちまったんかい、仕方ねぇなぁ。こう指でこめかみをグリグリしながらステータスって思ってごらんよ。」


 試しにやってみよう。ステータス・ぐりぐり。



Name ジョウジ・ゴトウ

LV 1

HP 20/20

MP 30/30

AT 14

DF 10


装備 金属バット 学生服


スキル 生活魔法Lv∞ バットLv3


生活魔法 着火:指差しをした可燃物に火を付ける。。

     洗浄:任意の対象を洗浄して清潔にする。

     翻訳:周囲の言語を母国語に翻訳して聞こえるようになる。

     乾燥:任意の対象の水分を気化させる。

     明光:周囲を明るくする


 高いのか低いのか分かんないが、レベルが1だから多分低いんだろう。バットが使えても、ボールを打つのと他人をぶっ叩くのでは使い方が違うからちょっと役に立つか判らない。そして何だこの生活魔法のLv無限大は。


「レベルは1で、生活魔法はレベルが∞って出てます。HPが20でMPが~(以下略)~って能力としては高いんですか?低いんですか?」


「能力はLv1ならこんなもんだろうな。ただ、生活魔法にレベルがあるなんて話聞いたことないぞ。ただ、生活魔法でも魔法が使える奴というのは少ないからそれで食ってく事は何とかできるとは思う。特に、洗浄の魔法を使っての洗濯屋はそこそこ儲かるみたいだぞ。」


「なるほど、食いっぱぐれないのは助かりますね。この魔法って簡単に使えるんですか?」

「とりあえず、俺の馬車まで戻ろうぜ。俺はルキウス・コルネリウスってんだ。お前の名前は?」


「僕の名前は後藤譲司…じゃなくてこっちの言い方だとジョウジ・ゴトウです。故郷じゃ名字を先に言うんですけど、こっちじゃ名前が先になるんですよね。」


「お、ちょっとは記憶を取り戻したか?名字が前に来るって言うと、アンタは東の果ての絹の帝国あたりの出身なんだな。で、何か魔力を伴う事故とかで飛ばされてきたんだろう。」


 彼の馬車は後ろがこう牢屋みたいになっていて、子供から大人まで人が積んであった。何これ奴隷商人?


「ああびっくりしたか?俺はウェイからローマまで奴隷を運ぶのを生業にしててな。ウェイから東は蛮族が住む土地なんだが、蛮族がレーマに移住しようとするには奴隷になるしかないから結構奴隷への志願者多いんだぜ。」


「奴隷になりたいって人多いんですか?」


 これはびっくりした。何か奴隷って言うと無理やり連行されて死ぬまでこき使われるってイメージあるんだけど。


「ああ、大抵の場合は奴隷になって10年ほど真面目に働けば解放奴隷になれるし、余程のダメ人間じゃなければそのまま主人に仕えて給料が貰える。で、主人の紹介で結婚したら子供は立派なレーマ市民なんだぞ。まあ、たまにドケチが死ぬまで奴隷を開放しないとかあるけど、そんな奴は馬鹿にされるからめったに居ないよ。」


 なるほど、元の世界の奴隷とはかなり違うな。何でも奴隷期間中もやっぱりドケチじゃなければ小遣いが貰えるみたいだし、職業選択の自由が無いだけみたいなものなのか。ちょっと眉唾なんで後ろの人にも聞いてみよう。


「frtyguiojkpnlo」


 しまった、何言ってるか判りません。


「ああ、蛮族はレーマ語話せないからな。『翻訳』の魔法を使ってみろよ。生活魔法なら念じるだけで発動するはずだ」


 言われるままに念じてみる。

『翻訳』

これで聞こえるかな?


「何この黒髪の人、蛮族みたいなのに上等な服着てるし解放奴隷なのかな?だとしたら僕も将来はこんな解放奴隷になって綺麗な奥さん貰うんだ。」

「奴隷になるってちょっと不安だったけど、解放奴隷でこんないい暮らしが出来るなら悪くないわね。」

「太陽光と地面の栄養うめぇ」

「美味い飯ががこっちにあるぞ、みんなで回収だ」

「飯食って繁殖するぞ」

「・・・」


 近くにある動物や植物の声、しかも可聴域を超える声や声以外の情報伝達手段の全てが声として頭の中に直接叩き込まれて情報過多かどうかわからないが頭痛と鼻血がえらい事になった。ヤバいこの『翻訳』役に立たない。頭の中に情報が叩き込まれてSAN値直葬待ったなしだ。


 助かる事に『翻訳』の魔法を切っても可聴域の言語は理解できるみたいで、馬車の中の人やそれを牽いている馬の言語も理解できるようになってくれた。正気度が下がるから多用は出来ないっていうか何回もやったら俺が死にそうだけど。


 鼻血は治療の魔法が使える蛮族のお姉さんが治してくれたが、どうも『洗浄』の魔法を使える人が居ないらしい。さっきの例もあるからちょっと怖いんだけど鼻血で汚したのは俺だし責任もって『洗浄』の魔法を使ってみる。


 その魔法の効果は素晴らしく、馬車は光輝くほどに綺麗になり、中に入ってる異民族(蛮族よりこの方が正しい気がする)の人たちの服から体から髪まで完璧なまでに綺麗になり。おまけに馬車の中の人の頭の中まで綺麗さっぱり洗っていたらしい、つまり洗脳だね。


「ご主人様と御付きの方、市に出す前に私の初めてを貰ってください。」

「ご主人様と御付きの方、お腹が空いてらっしゃるのなら私の腕を食べませんか?今から切り落とします。」


 何このヤンデレ集団、洗浄って汚れを落とすだけじゃないのかよ。


「アンタ何の魔法使ったんだ。こんなキチ○イ怖いだろう。」

「洗浄の魔法使っただけなのに何でこんなになったのか俺も判らないよ怖い。」


 俺の魔法は効果が高すぎて危険なのか?これのどこが『生活』魔法だよ。


 そして、俺の生活魔法で生活できない事は次々と証明されていく。キャンプ時に『明光』の魔法を使ってみたら、眩しすぎて目がくらみ、作業なんてできる状態じゃなくなる上に魔物が寄ってきてしまった。


 手に棍棒を持った豚人間としか言いようのない魔物オークが襲ってきたとき、棍棒を燃やせないかと『着火』をかけたら、オークが一瞬で灰に変わった。どうも一瞬で燃焼しつくしたらしい。


 ちなみにステータスを確認するとレベルが上がっていた。


Name ジョウジ・ゴトウ

LV 2

HP 22/22

MP 36/40

AT 16

DF 11


装備 金属バット 学生服


スキル 生活魔法Lv∞ バットLv3


生活魔法 着火:指差しをした可燃物に火を付ける。

     着火2:視界の範囲内で複数の任意の場所にある可燃物に火を付ける。

     洗浄:任意の対象を洗って清潔にする。

     翻訳:周囲の言語を母国語に翻訳して聞こえるようになる。

     乾燥:任意の対象の水分を気化させる。

     明光:周囲を明るくする


 何か怖い魔法が増えてます。威力が着火と同じだとしたら意識したすべての可燃物(人体含む)を一瞬にして消し炭にする魔法って事ですか。


 残るは『乾燥』の魔法だが、これもロクな結果にならないと思ってたら違った。翌日雨に降られてずぶ濡れになったのだが、皆タオルで体をふいて、濡れた服も一か所に集めて『乾燥』の魔法を使ったら、一気にカラカラに乾いてくれてすぐに着直しても問題なかった。


 怖くて服を着てる人間に直接魔法を掛けれなかったのは秘密だ。



 そんなこんなで旅を続け、夕方になったころに山賊に襲われた。アンタ拾ってからトラブルばかりだとか愚痴られたが俺のせいではないと思う、多分。何かしらの原因で治安が悪化してるんじゃないか?


 そして、試しに人体に『乾燥』の魔法を使ったら、やはりというか何と言うかインスタントミイラが完成した。ビビる山賊に投稿しないと殺すって脅しをかけたらあっさり降伏してきた。まあ仕方ない、誰だってこんな死に方ごめんだ。


「で、アンタこいつ等どうすんのか?」

「何で山賊なんてやってんのか聞いて、それから判断しようかと。」


 甘いねぇとか言われたが、日本人だから仕方ないと思う。で、話を聞いてみると、ちょっと離れた所にある農村に住んでたらしいんだが、干ばつでどうにもやっていけなくなって当座の資金稼ぎで山賊始めたそうだ。


 最初はすぐ止めるつもりだったらしいが、どうも犯罪結社の金を奪ってしまったらしく、そこの連中が襲ってくるのを返り討ちにするためにもっと金が必要になってしまったとか言うアホらしい転落話だった。


「その犯罪結社の金を見せてくれないか?ああ、奪ったりはしない。ちょっと試してみたいことがあるんだ。」


 山賊に案内させてその金貨の山を拝ませてもらった。いやこれだけの金貨ならそりゃ必死で取り返しに来るだろう。


 そこで俺は金貨の山に『洗浄』の魔法を掛ける。すると、犯罪組織の金は真っ当な手段で手に入れた金に資金洗浄マネーロンダリングされた。


 何でもかんでもめったやたらに洗われるならひょっとしてと思ったんだが、まさか本当になるとは。


 それから、ルキウスの奴隷になって1年ほどこの世界の常識とかを学びながら働いて、解放奴隷にしてからは政界に打って出たルキウスの代わりに商売を続けたり、最終的にルキウスの相棒になったり、魔物討伐のスペシャリストになったりするのだがそれは別の話である。


 とりあえず、俺の生活魔法では生活できないのははっきりしたので、マトモな生活魔法が使える嫁さんを募集してます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 面白かったです!
[一言] 面白かったです
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ