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“夢見の子”。  作者: 唯汰
2/2

* 第一話 旅立ちの準備。

ユウトside.



今日は俺とあいつが生まれた日、丁度15歳になった。

外には桜が満開でその近くをあいつとうさぎが遊んでいる。



『本当に15歳かよ…』



小声でそう呟いたつもりだったのだが…



「えー?なーにー?ユウトー!!聞こえないよーー!!!」


『な、なんでもねぇよ』



あいつ…リンネは耳がとてつもなくいい…。嗅覚も人間離れしている。

俺とあいつは同じ日に生まれたのに、全然違う。

唯一同じだとすれば…



“夢見の目”を持つ“夢見の子”…だということだけ。




そんなくだらないことを考えていると母さんが来た



「そろそろ準備しないとね…」


準備…?なんの準備なのだろうか



「リンネーっ!!ちょっとお隣さんに行くわよーっ!!」


「はーいっ!じゃあ僕は行くよ、うさぎさんまたね」



そういって家へ走り、俺の家に飛んできた

いつもどおり杖を持ちそして“風”をまとって。



「いやぁ~便利だね!うん!!」


『そうだな』



ユウト、反応薄いね…元気、ない、調子、わるい?

と心配してくれているようだ。毎回のような会話。



そうすると奥から真剣な顔をした母さんとリンネの母さんが出てきた

最初に口を開いたのは、リンネの母さんだ



「…リンネとユウト君には旅に出てもらいます」


「『…え?』」



びっくりした。だが真剣な顔をしている、冗談ではない。多分旅に出てと言ったのは俺たちの“目”のことだろう。大体察しはつく、しかしリンネの頭の上にはハテナマークが浮かんでいる

…相変わらずの馬鹿だ。



『それは、俺たちの“目”のことで重要なことがある…という感じですか?』


「まぁ、そうね。“夢見の子”が生まれ、その子が15歳になったら旅をさせなさいって」



そう返事をしてくれたのは母さんだ。

“夢見の子”って…なんだ?



「なぜかは知らないけど、実際に山の上の神殿に入れるでしょ?それが何よりの証拠よ。あの神殿に入れるものは15歳になった日に旅をさせないと…」


「…僕はそれでいいよ。旅とかさせないと災いが起きるんだよね…?だったら僕は旅に出る。僕の勝手で災いを起こして悲しませたくないもん」



リンネはもちろんユウトもだよね?

と付け足す。そりゃそうだ。…というかリンネってこんなに優しくなってたんだな…前まではわがままばかりだったのに。

母さんとリンネの母さんは泣いている



「ええ、ユウトも一緒よ。…さあ!旅立ちの準備をしましょう!!」



泣きながら母さんは微笑み、答えた。




俺とリンネ、そして母親二人は今まで母さんに入ってはダメと言われていた部屋に来た。



「わあ…すごい…!!ねえ、ユウト!みてみて!!すごいよ!!!」


『見りゃわかるよ』



リンネは相変わらずの元気の良さで俺は苦笑いで返した。



「アハハ、驚いた?これでも私たちだって夢見の子だったのよ?これは、夢見のマント、夢見の服、夢見の杖、そしてこれが、“魔法使い”の帽子」



リンネの母さんは自慢げに言う。…魔法使いの帽子ってどういうことだ…俺たちは魔法使いではない…なのに…。



「まあ、ユウトもリンネちゃんも着替える着替える!!」


『ちょ、ちょっとまってください!!ここで…!!?』


「そうだけど?」


『…』


「…ああ、ユウト君だいじょうぶよ、私が隠すから」



笑いながらリンネの母さんは杖を持ち杖を振った。そうすると霧がたち、リンネの周りは見えなくなった…ああ、そういうことか…ちょ、ちょっとまて…いま、なんか杖振ったら霧が…!!?



「あぁ、あれは“魔法”よ」


『魔法…?』


「まあとにかくあなたは着替えなさい!ほらほら!!」



そう言われたため、渋々着替えた


「ユウトー?もう着替えた?」


『ああ、着替えた』



俺がそう返事すると霧がやみ、リンネの姿が見えてきた。



「おお!!ユウト、なかなか似合ってますなぁ…可愛いw」


『お前…』


「んー、でもかっこいいよ!」



「お取り込み中ごめんなさいねぇww次はマント、リンネはこれよ」


『お取り込み中って…』


「わああ…可愛い!!“光”と“水”だ!!綺麗…」


「んで、ユウト君はこれ」



…なんか暑いと思った。いまその理由がわかった。



『あちぃよ!!めっちゃあつい!!』



そう、マントから火が出ているのだ。着れば熱くないとのこと。



『あ、ほんとだ』




その後俺たちは大量の杖と大量の魔法使いの帽子を持たされた。それと食料に、大量のお金。あと、魔法のかばんを持たされた。これで旅の準備は整ったらしい。だから今オルキの森の前にいる



「この森を抜ければ大きな町があるわ。途中魔物とかが出てくると思うけど、頑張りなさい。」


「…はい、僕もユウトも頑張るよ。行ってきます」


『行ってきます』


「「行ってらっしゃい」」



母親二人は俺たちが見えなくなるまで手を振っていた。リンネも手を振りながら泣いていた。

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