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木の匙
胡桃の匙が落ちた。
からんからん、からん、
そして、静寂。
手を伸ばしたら、落ちたカトラリーからひょっこりと根が出て、床にむずむず潜っていった。
そして、あっという間に小さな木が生えた。
呼吸をするよう枝葉を伸ばし、大きく太くなっていく。
ちょっと枝をつかんだら、そのまま体が宙に浮いて、一緒に空に近づいていく。
どんどんどんどん伸びていき、もう隣町が見えている。
ここは大木が生えた小さな家。
僕はそこから町を見る。
胡桃の匙が落ちた。
からんからん、からん、
そして、静寂。
手を伸ばしたら、落ちたカトラリーからひょっこりと根が出て、床にむずむず潜っていった。
そして、あっという間に小さな木が生えた。
呼吸をするよう枝葉を伸ばし、大きく太くなっていく。
ちょっと枝をつかんだら、そのまま体が宙に浮いて、一緒に空に近づいていく。
どんどんどんどん伸びていき、もう隣町が見えている。
ここは大木が生えた小さな家。
僕はそこから町を見る。
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