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[200文字小説]   作者: 少々
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枝毛と少女

あたたかな午後の日差し。


カフェの片隅で一心に枝毛を探していた少女は知らない。


目の前で一組のカップルが破局、女が男に平手打ちをし、勢いでアイスコーヒーを倒した。


それが通りがかったおじいさんの服にかかり、おじいさんの持っていたUSBメモリーが浸水し、機密情報が失われる。


その情報をあてにしていた企業が経営破綻し、子会社が次々倒産し、その煽りを受け兄の内定が決まらなくなるなど。


何も知らない、ある日の風景。

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