第29話:魔王討伐後の災厄
睡眠勇者をお手に取って頂きありがとうございます!本作品は基本的に1日3話投稿で7:10、11:10、18:10になっております。それでは、睡眠勇者夢一郎もといはレイズの冒険を読んで頂ければ幸いです!
第29話:魔王討伐後の災厄
その頃サーンライト国際大会議室では……
私はこの場でハッキリと申し上げねばならない。エルリード大陸だけでなく世界中で魔物の動きが活性化し、世界的な脅威になり得ると。
六大陸防衛会議の場にはそれぞれの大陸中将、海軍大将、航空作戦大将、世界存続参謀長官、枢機委員会からはアイランズ卿が集まっていた。
「アイランズ卿、どうか主力軍の全面展開による六大陸の安定を!今なら海上封鎖もされていません!今しかないのです!!」
「君の言いたい事は分かる。だがこの7万名の駒は全てが強く、そして失ってはならない」
「失礼を承知ですが!それではなんの為に彼らはいるんですか!?」
私は円卓を叩き、訴えかける。この世界一の大富豪の心を動かす為に。
「彼らには魔界からの侵攻に備えてもらう。7万の戦力を世界中に均等に配置すれば各個撃破の可能性と魔物による海上封鎖時に増援が送れず壊滅する可能性もある。今は部分対処による安定化が望ましい」
どうやら世界一の大富豪は意地でも理屈を通すらしい。悔しいがその通りだ。だがこのままでは彼みたいな優しい勇者様の居ない地方は壊滅する……それだけは、もうこれ以上は……!!
するとジュリアント大陸の中将が発言する。
「アイランズ卿、例の配備計画は順調に進んでるようです。2万名の傭兵の世界展開は順調と」
「そうか。ならいい。アールドーヴァス中将、君の危惧している事は君が気付くより前に2万名の傭兵を動かして展開している。ただし主力だけは今は無理だ」
ここで主力軍の展開を要請しても無駄だな。2万名……彼らを信じて世界の安定を願うしかない……
「承知……致しました……」
「海軍から1つよろしいでしょうか?」
「構わない」
アイランズ卿は葉巻を吸いながら応える。
「新型超絶級戦艦1番艦アルノアは数週間以内に完成の見込みです。これで前級のセングラード帝国が出資した絶級を超える大型戦艦が完成します」
「海上封鎖が行われる前に完成させろ。いざとなれば人類史上最大級の海戦も辞さないつもりだ」
「かしこまりました。なるべく急がせます」
世界の権力を握る者達による会議は夜遅くまで続き、世界の安定化を中心に世界防衛軍の増強で一致した。
私アールドーヴァス中将は海軍大将の1人、セレンディア閣下とサーンライト王国の個室BARで今後について話し合っていた。
「アール中将、私と君の仲だ。君は本当は主力軍を動かしたいのだろう?」
「えぇ……まぁ……」
「やはり管轄大陸での、レイズといった勇者の功績からか?」
私は「はい……」 と答え、セレンディア閣下は花酒と呼ばれる、花と花の果実を発酵させ、花を具えたお酒を飲む。
「実のところ、アイランズ卿は全世界に資金及び技術協力を得て、莫大な戦力を作ろうとしている。これは私の首に関わる話だが、20年来の仲だ。心の中で留めて欲しい。四天凶星が魔王討伐後に現れるとアイランズ卿の最側近伝説の占い師によって導き出された」
私はグラスを落としてしまった。そんな……世界を滅ぼしかけた四天凶星が……!?おまけに人類戦力が消耗する魔王討伐後になると……?
「まさかと思うが四体全員来るのか?」
「あぁ、その通りだ。だが勝つ、その為に最終的に2属性以上魔法を使える上位騎士を30個師団15万名、兵站輸送用飛行船20隻、そして近未来型超大型戦艦を中心とした世界防衛軍最終決戦艦隊の編成に奔走している」
あまりにも魔王との討伐作戦よりも激しい戦いなのは明白だった。
その日の夜は結局朝まで二人で作戦会議と集まってる情報を交換した。
ご拝読ありがとうございます!黒井冥斗です!ご拝読お疲れ様です!1日3話というスケジューリングなので前書きも後書きもテンプレートなのをご容赦ください。
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