第21話:帝国の宝物庫と賄賂の真実
睡眠勇者をお手に取って頂きありがとうございます!本作品は基本的に1日3話投稿で7:10、11:10、18:10になっております。それでは、睡眠勇者夢一郎もといはレイズの冒険を読んで頂ければ幸いです!
第21話:帝国の宝物庫と賄賂の真実
帝王陛下は不機嫌ながらも僕に目を移す。
「我が息子、魔装勇者を倒すとは……認めよう。我が国の公認勇者はレイズだと……となるとラオスは要らんな」
ラオス氏の表情が大きく揺らぐ。
「お待ちください!お父様!もう1戦!もう1戦すれば!!」
「馬鹿者!!魔王との戦いにもう1戦など無いわ!お前はレイズ勇者か別の勇者から学べ!!」
「くっ……」
「私は部屋に戻る。レイズ勇者、地下の宝物庫は好きに使ってくれ」
そう言うと帝王陛下は王の間を出て行く。
「……せいだ……お前のせいで!僕はお父様から見捨てられたんだ!!」
ラオス氏が持っている本物の剣で切り掛るがラオス氏の前までの会話から復讐は想定していたので回避と同時に僕も抜剣と同時にラオスの首に白薔薇の剣を当てる。もちろん寸止めだが。
「この白薔薇を赤く染めないで欲しい」
「俺は……俺は……」
ラオス氏は剣を落とし、泣き崩れる。
「俺はお父様に認めてもらいたかったんだ!なのにこのザマだ!!誰を殺せばお父様は認めてくれるんだ!!!」
「ラオスさん、君は本当に強かった。連続剣撃も威力も見事だった。君の力を借りたい」
するとラオス氏は完全に崩れ、笑いながら答える。
「ハハ……俺なんかみたいな雑魚要らねぇだろ……」
「本当にそうなら僕は君を仲間に勧誘しないよ。共に魔王を倒して、お父さんに認められたくないかい?」
彼の嗚咽声が止まる。
「お父様に認めてもらえるだろうか……」
「認めなかった時は剣技で分からせる。君の強さと冒険の意味も込めてね」
再び彼は笑い始める。
「ハハハ!それはいい!いいだろう!一度は捨てられた身である以上勇者レイズに力を貸そう!さぁ、共に冒険するぞ!まずは宝物庫に行くといい!!」
地下の宝物庫まで僕達は今後の予定を話し合いながら向かい、巨斧を持った憲兵に宝物庫を開けてもらう。
「俺とレイズ勇者に許可されてる物はこれだ」
帝国支援金50万ルドシア、エルフライト鉱石でできた鎧と盾一式、癒しの宝玉だ。
「ラオスさん、癒しの宝玉って?」
「ラオスでいい。仲間6人まで体力ある程度回復させる宝玉だ。天にかざせば回復する。だが回復能力は裂傷や火傷の回復くらいだ。腕や脚が吹き飛べば回復は無理だな」
それはありがたい品だ。薬草も高騰してるとこの城に向かう途中で露店の商人も言ってたし。
「ちなみにだけど何回使えますか?」
「無限に使えるらしいぞ。だから盗まれたりしたら大変だから気をつけろよ」
ラオスは癒しの宝玉をポイッと投げて渡し、危うく落とすところだった。
「盗まれたら大変な物を投げないでくださいよ!」
「レイズなら信じていたぞ。さぁ、仲間に会いに行くぞ」
2人の勇者が道を歩く光景は神々しいらしく、周りの視線が見えるくらい刺さってくる。
「なぁ、レイズは視線を浴びるのは嫌いか?」
「僕はあまり慣れてないね……」
「そんなんでは魔王を倒した後の凱旋パレードはどうする気だ?」
僕は素直に考えてなかったと答える。というか凱旋パレードとかあるのか……魔王を倒したら隠居でもしようと思っていたのに……
「しっかりしてくれよ。リーダー」
世間話や魔王討伐後の事を話し合いながらホテルに着くとラオスは一言呟く。
「ヴァンパイアのホテルか……」
ここまで来てようやく確認の必要性を思い出す。ライラの事をどう思うか。
「ラオス、ひとつ聞いてもいい?」
「なんだ?」
「前国王時の伯爵のレスタフォーン氏の賄賂事件信じる?」
「どうした、急に?あれなんて前国王の策略だろ?だからお父様がそれを帝国議会に出して失脚させたんだ。もしかして……仲間って……ライラ嬢か?」
まさかの真実に驚きながらも彼の質問にはうん。と答える。
「彼女とはちょくちょく晩餐会で会ってたよ。どんな美少女になってるか楽しみだな」
そしてホテルのドアを開けて、ロビーでもう一泊分の料金を支払い、203号室の前に立つ。
「実はライラが今日の朝のモーニングワインで酔ってたから不快な対応をとったらごめんね」
「俺はそんな事気にしないぞ」
「じゃあ行くよ」
ご拝読ありがとうございます!黒井冥斗です!ご拝読お疲れ様です!1日3話というスケジューリングなので前書きも後書きもテンプレートなのをご容赦ください。
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