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第10話:義手の猛将と魔霊師の鎌

睡眠勇者をお手に取って頂きありがとうございます!本作品は基本的に1日3話投稿で7:10、11:10、18:10になっております。それでは、睡眠勇者夢一郎もといはレイズの冒険を読んで頂ければ幸いです!

第10話:義手の猛将と魔霊師の鎌

食事が終わり、ライラお嬢の皿洗いを手伝い、共に鎧を纏って剣術の相手をしてもらう。もちろん木刀だが本物の剣くらい重たくびっくりしてしまう。

「これは当たったら痛そうだなぁ……」

「どうした?今更怖気付いたのか?」

「いいえ、ライラの綺麗な身体に傷をつけまいと思っただけです」

ちょっと珍しく煽ってみるとライラは剣の舞いを軽く見せた後に構える。

「全力で来い!」

僕は多分この体力と技量では早期決着が望ましいと判断し、抜剣から篭手の指先を狙い、剣を落とした所を首に当てる。その戦略で行こうと思うがライラお嬢には異常なほど隙がない。まるで全方位に目があるように。

「はぁぁっっ!!」

僕は左足を踏み出すと同時にライラの木刀の剣先と剣の中心を特に注意する。剣先に当たれば前進は困難ないしは速度が落ちる。中心はもしライラお嬢が予想外の攻撃をしてきた時に自分の剣を急速反転し、剣を弾き、様子を見るためだ。

彼我の距離が1m強まで接近した瞬間だった。

お嬢は動かない。何故だ?ここまでの速さについて来れないのか?いや、まさかありえない。僕の動きが思考の処理で鈍った瞬間だった。

お嬢の姿が消える。

「なにっ!?」

と思った時には僕の視線には地面と同じ高さだった。転ばされたのだ。回避の為に動こうにも思うように体が動かない。そしてようやく気がつく。鎧のガードを無視し、内部に衝撃を与える特殊な剣術だと。

その時にはもう僕の首にはライラお嬢の剣が首に当てられていた。

「降参です……ライラさん」

「敬称はいい。勇者様、速さと抜剣はお見事でしたが動きが単純過ぎます。もう少し剣技を磨く必要があるかと……」

僕はぐうの音も出ずに頷くだけだった。

しばらくライラと二人で修練場で寝転がっていると鐘がなり、それと同時に第1班班長が血相を変えてドアをぶち破るかのように突入し、現況を伝える。

「伝令!先程第3班が山道からの敵中隊規模を確認!さらに指揮官は魔霊師ミネオンクールです!既に敵は強化魔法で個体強さは一体で小隊レベルに上るかと……」

僕とライラは急いで、ロビーに向かい、隊長からの指示を待つと、駒を動かす隊長が2分も経たずに作戦を決め、隊長はすぐに指揮を下す。

「第1班と俺はミネオンクールの首を狙う!ライラは狙撃支援!勇者様と他の班は魔物の相手をしろ!!」

「「「了解!!」」」

僕とライラもすぐに武器を取り、僕も現実ではほとんど乗ったことがないがレイズの肉体は何度も乗っている乗馬を体験するが前と同じく問題なく乗れる。

「ライラ!そのライフルの射程は!?」

「おおよそ200m!!」

「隊長!いざと言う時は!!」

「あぁ!分かっている!!お嬢!俺達が全滅したら雑魚狩りに集中しろ!」

すると第1班班長が大声をあげる。

「ミネオンクール接近!!」

「俺と第1班は突撃隊形!!ライラや勇者様を信じろ!!そして守り通す!!我らの心の剣を捧げよ!!」

第1班達の雄叫びで敵が怯んだ瞬間に隊長が火属性魔法の第5種目「炎天の裁き(プロメテウス・ジャッジ)」を放ち、大幅に敵が減った所をライラが狙撃支援をしながら突入する。

僕も雑魚を狩りながら見ていた。隊長の強さに敵も味方も唖然とし、戦いのペースは早く、そして圧倒的な迫力だった。そしてここまでの気温でありながら寒さなど感じず、ただ戦いながら見ていたかった。

隊長がミネオンクールまで剣を1突きの所まで辿り着くと馬からジャンプし、人間の3倍くらいの高さにある首に回転しながら剣で切り落とそうした刹那……ミネオンクールの心臓から鎌が飛び出て隊長の右腕が吹き飛び、同時にミネオンクールも杖で最後の一撃を加えようとするがライラが叫ぶ。

「隊長の仇!!」

魔力を込められた強力な黒聖弾で杖ごとミネオンクールの頭を吹き飛ばす。その後は強化魔法が消えた魔物は簡単に倒せたが隊長は重傷を負ってしまった。

負傷者用の馬車に乗せられた隊長を街の診療所までライラお嬢が直々に馬を操り、僕は現代医学のそこそこの知識で止血しながら、光魔法でも回復魔法を唱え、斬られた右腕を雪で冷やしながら診療所に連れていく。

すぐに医師達と僕が治療を担当しながら手当をを行ったが戦闘中という事もあるのかアドレナリンが放出された思われ、思うように止血がいかず、医師達とその場で判断を決める。

「医師さん、義手を付けましょう。そして血管の縫合は僕に任せてください」

3時間にも及ぶ手術と魔術が混在した特殊な医療で僕は処置室から出るとライラお嬢が俯きながらこっちを見て一言。

「隊長は……?」

「命は助かりました。ですが……師団長戦は厳しいと思います」

ライラお嬢は両手で顔を覆い、涙を流す。祖国を追われ、拾ってくれて鍛え上げてくれた人が戦えなくなるなど想像もつかない悲しみがあるはず。

「いいや……俺は師団長級を倒す……!!」

僕とライラが振り向くと右腕の義手には剣が握られており、左手にはあの時破壊されたと思っていたミネオンクールの鎌が握られていた。

「隊長!無茶はダメですよ!安静にしないと!」

「勇者様、俺は命をかけてもお嬢を守りてぇ。たとえ勝利可能性が億の先、兆の先、京の先でも俺の命を賭けるには充分過ぎる!お嬢!」

圧倒的な気迫の声でライラを指名するとお嬢でもさすがにビビってしまうほどだった。

「勇者様を任せたぞ。俺は第1班と第3班でデストーラ討伐へと向かう。恐らく勝っても帰還できるのは1、2名だろう。敗北の可能性もある。だから第5班及び副隊長と勇者様にこの街を託す。ライラ、お前の家の料理店の名前の意味知ってるか?」

「え……ファイヤープレスですよね?」

「そうだ、これは昔出会ったとある勇者様が言っていたんだが英語と呼ばれる言語で暖炉を意味するらしい。その勇者さんがここの討伐隊を作ったんだ。だからお嬢、勇者様の暖炉になり、支えろ。レイズ勇者様をその温もりで支えるんだ。そして……アースヴァーン・パラシア・ライラ副隊長をアルドス魔物討伐隊副隊長から解任し、勇者支援者に任命する!」

英語……?やはりというかこの世界にも僕同じような覚醒不明症の人が?

いつの間にか周りには全隊員が集まっており、聞いていた。ここは僕の出る幕では無いと思い、ただ黙って流れを見ているしかできない。

「承服……承服できません!私は隊長と共に戦います!」

「おいおい……最後の命令くらい聞いてくれよ。第5班、ライラを連れて行け」

「「「……了解しました……副隊長……申し訳ございません……」」」

ライラは抵抗しようとしたが抵抗したら副隊長として解任された以上一般市民のため重い刑罰となる。それを承知したのか第5班に連れていかれる。

「あの、ライラお嬢はどこへ?」

「本人の自室だ。さてと勇者様、後はお任せしますよ。俺達が討伐し損ねた時のプランをあの世から見せてもらうぞ」

「隊長も短い間でしたがお世話になりました。ご武運を」

ご拝読ありがとうございます!黒井冥斗です!ご拝読お疲れ様です!1日3話というスケジューリングなので前書きも後書きもテンプレートなのをご容赦ください。

これからも睡眠勇者をよろしくお願いいたします!レビューや評価も面白ければお気軽にして頂けると励みになります!

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