プロローグ:勇者には死か魔王か
まずは、プロローグから見ていただきありがとうございます!本作品は1日3話投稿が基本なため、7:10、11:10、18:10での投稿がメインになるかと思います。第1巻自体は完成しているので第1巻未完で終わることは無いのでご安心ください!今の投稿時点ではプロローグしかないですが今日の朝から投稿開始なのでお楽しみにしてください!
プロローグ:勇者には死か魔王か
燃え盛る城の玉座で彼我の距離が詰まる。熱いなどは感じず、ただ、俺は魔王を倒すことだけを考えていた。
魔王の纏う魔障のせいか心も蝕まれていくのは気のせいだろうか。
「貴様もこの世界の存続を望むのか!?」
「私には……俺には……大切な人たちがいるからだ!それ以外の理由は不要だ!神よ、天使よ、我が天命の名の元に悪の根源に天の裁きを!!」
俺の剣が金色に輝き出し、魔物の元となる魔障を消し払い、魔王アルダースの心臓に真の勇者のみが扱える剣、熾天使の聖裁「セラフィムエクスカリバー」が一切の慈悲なく、魔王の心臓を貫く。その一撃はあまりにも呆気なく、一瞬の出来事だった。
「くっ……グランと名乗ったな……お前も分かっているだろう。お前も魔王になると……」
「この世界の仕組みは知っているつもりだ。だが俺は魔王以外の選択肢を選ぶ……!」
「ハハッ……私の身体が死にゆくのを感じる……これが……生命の……終わりか……」
魔王アルダースは霧のように消えていく。この時俺は知った、人類は救われたのだと。少なくとも今の間は。
重たい責任から解放されると同時に、緊張の糸が解けるように床に座る。5人の仲間とは戦闘のさなかで崩れる魔王城ではぐれてしまった。脱出を考えながらも、仲間を探し、この世界の存続の道を考えながら俺はセラフィムエクスカリバーに問いかけながら4人の仲間と魔王城を出る。ただ聖導聖剣士の女性騎士だけが見当たらなかった。背中の庇い傷が目立つがとても可愛らしい子だ、きっと生きているはず。死んでいたらこの世の生殺与奪を決める神は相当な悪者に違いない。
仲間の1人、黒い月の武臣レイニングハートが問いかけてきた。
「グランリーダー、俺達はあんたが魔王にならないって信じてるからな」
「……当たり前だろ、俺達は永遠の仲間だ!」
俺の活きのいい発言に攻撃系統の魔法の三大古参家のリーナが笑顔を撒き散らしながら声をかける。
「ᥬ流石グランね!そう来なくっちゃ!」
銀髪赤眼の忌み嫌われてきた魔法使いの美少女の笑顔は憎しみや不安の欠片すらなかった。
「じゃあ皆、帰るまでが魔王討伐作戦だ。このまま魔王の残党に殺されて、天界行きなんて許さないからな!」
「「「おぉ〜!!」」」
そのまま荒れ果てた魔界の道を進み、世界中央部にある魔界に入る為の大陸の港には、セルドニア大陸グラン・フェルドリード皇国の大型船があり、そのまま皇国の魔王討伐の宴に興じた。今は世界の存続を気にする必要はない。そう、自分に言い聞かせ浴びるように酒を飲む。肉にかぶりつき、ある種の現実逃避をして気を紛らわす。
だけど俺は魔王の道を選んでしまった。全ての勇者の運命と決断だと知っていながら。
プロローグのご拝読ありがとうございます!前書きでも書かせてもらいましたが1日3話投稿の為挨拶は黒井のいつもの後書きよりもかなり短くなるかと思います。もし、後書きを楽しみにして下さってる方がごさいましたら、申し訳ございません…それでも本編の面白さは自信があるので童心に返ったつもりでこの冒険譚の世界を覗いてくれたら嬉しいです!それでは、よろしくお願いいたします!




