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勇者側で召喚されたはずの俺が魔王側にいるんですけど!?  作者: YoneR
第一章

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対峙

お久しぶりです。インフルからは回復して、学校のテストも行事も何とか乗り切りました。よって、大体週一の投稿を再開します。


前回のあらすじ)

琉斗→毒から回復したもののSeventhに体を乗っ取られる。現在帝国軍殺戮中。

フレア→Seventhに体を乗っ取られた琉斗と対峙。

エミュリア→フレアに勝手に消えられ、一人で宿で待機。

フィシア→魔王の家臣レイと戦闘。隷属の輪を破壊される。

カラズ守備兵及びレイの軍→レ・サーベル盗賊団および帝国軍と戦闘中。毒矢によって大きな被害。

レ・サーベル盗賊団→カラズとの戦闘はうまくいくも、帝国軍に裏切られ背後を襲われる。

帝国軍→カラズに大部分の戦力を送る。盗賊団の拠点への部隊は琉斗によって壊滅状態。

〖フレア視点〗


異変はエミュリアと部屋に戻ってきたときのことだった。


私は、エミュリアに我が王がたまたまギルドにいた魔人に恋人がいるということを自慢げに伝えてしまい、それをフォローしていた。



 うっ、やばい。さすがにあれは最低だった。エミュリアが我が王のことが好きなのは分かってたのに・・・。


エミュリアは落ち込んで、ベッドで枕をぎゅっと抱きしめている。もしかしたら泣いているのかもしれない。


«あ、ええーと、我が王ってそっけないこと多いけど結構優しいから・・・その・・・ええと、エミュを捨てるようなことは絶対にないから・・・ええとぉ»

⦅・・・。⦆


頑張ってフォローしたけど、エミュリアの反応はない。


 どうしよう、どうしよう・・・。我が王をエミュリアに渡す気はないけど、でもエミュリアが悲しんでるのも嫌だし・・・。


私は必死になってエミュリアを励まそうと、いい案を探す。



その時。



体が()()()()()()に襲われた。


«え・・・!?»


エミュリアが体を起こしたような気がしたけど、それどころじゃない。


«ど、どういうこと・・・?»


 何がどうなって・・・?誰かから攻撃されてる感じではないし、でも力が抜けていくような・・・!!


ここで私はとあることに思い至った。


しかしそれは到底信じがたいことだった。


«え・・・なん、で・・・我が王・・・»


今私がここにいられるのは、ひとえに我が王が私を呼び出しっぱなしにしてくれているから。通常状態ではなく、召喚状態なのだ。


よって、力の強さは我が王の状態と常にリンクしている。


つまり、我が王に何か異常が起きたということだ。


 っ!!速く我が王のもとへ行かないとっ!


私はエミュリアに声をかけることもなく部屋を飛び出した。



===================================



それから私は我が王を探し回った。


当初の予定だと、フィシアの実力を見るために中迷宮に向かったはずだ。だから私はそっちに向かったのだけど、そこの迷宮主に聞いてもそれらしき人は来なかったらしい。


もしかしたら何かアクシデントがあって別の迷宮に行くことにしたのかも、と思って近くの迷宮主やダンジョンマスターにも聞きに言ったけど、成果なしだった。


力の抜け具合からして、かなりまずい状態だということがひしひしと伝わってくる。それなのに何一つ手がかりがないのが本当に辛かった。



そのまま夜が明けた。



しばらく当てもなく彷徨(さまよ)っていた。



突如、力がもとに戻り、それ以上になった。



そして、少し離れたところから大きな魔力を感じた。カラズのほうでも感じているが、そっちに我が王がいる可能性はないので無視している。しかし、これは山の中からだった。


何より、覚えのある魔力だった。



()()()()()()だ。



私は急いでそこに向かった。



そして対峙した。



私の大好きな人の姿をした、私の大嫌いな奴に。



«我が王!!・・・じゃない。お前は・・・黒多頭蛇(ヒュドラ)!»

「ご名答。フレア。」



見た目は我が王のままだ。しかし、中身が琉斗様でないことは一瞬で分かった。



我が王に会えたことは良かった。死んでしまっていたら私は立ち直れなかったと思う。


だけどこれはこれでひどい状況だ。


 なんでこいつが・・・。


「なぜ私が王の体を乗っ取っているかが不思議か?」

«・・・。»

「なに、簡単なことだ。王は毒に侵された。だから私が解毒した。で、あとはその代償として王を乗っ取っただけだ。本来は虐殺を見ているだけのつもりだったが、気が変わったからな。」



こいつは狂っている。



殺戮を至高の楽しみとし、他人を陥れる嘘を好み、残虐さを求める。


まさに地獄からやって来た化け物だ。


だからいつも私と争っていた。




「さて、フレア。そこをどけ。私はまだまだ殺し足りないんだ。」


黒多頭蛇はニタニタと不気味に笑う。


「どうした?私は王の危機に馳せ参じたんだ。お前とは違ってな。」

«―――れ。»


「ふっ、それともその小さな体では声も出ないのか。ああ、自慢の体はどこへ行ってしまったのだろうな!くくくっ。」

«――まれ。»


「じゃあな、フレア。」


そう言って黒多頭蛇は眷属である陰大蛇を二匹引き連れて私の横を通り過ぎる。







«黙れ黒多頭蛇!その醜い魂で琉斗様の身を汚すな。»





 陰火境(いんかきょう)





辺り一面が黒い火の海へと変わった。




一瞬で陰大蛇が燃え尽きる。




「やはり戦うことになるか。お前とは相性が悪いな。」

«消えろ。»



 陰火流(いんかりゅう)



黒い炎が濁流となって黒多頭蛇を襲う。その炎が通ったところは草木が燃え落ち、地面が赤く溶け出している。



しかし、黒多頭蛇は()()()()()。その場に止まっている。



 なっ。



「フレアよ。この体が誰か忘れたか。愚かなことだ。」




私はその黒多頭蛇の圧倒的なアドバンテージに気が付かされた。




そう。黒多頭蛇の体は琉斗様の体。


私は炎を消した。いや、消さざるを得なかった。


このままだと琉斗様を殺してしまう。



「お前は私に攻撃できない。だから私はお前に負けることがない。」



 ・・・っ!



私がいる場所の真下から陰大蛇が現れた。



 陰火渦(いんかうず)



私を中心に黒い炎の竜巻が出現した。



なんとか食われる前に陰大蛇を燃やす。



しかし、目の前に黒多頭蛇が一瞬で現れた。


そして、殴り飛ばされる。


炎なのだから通常の物理攻撃だと全くダメージを受けないが、魔力を込められると話は別だ。



「なかなか無いな。こうもフレアを圧倒することができるのは。」


黒多頭蛇は右腕を陰大蛇に変え、毒のブレスを吐く。


 陰火壁(いんびへき)


私は炎の壁を作り出し、ブレスを相殺する。


攻撃は耐えることはできている。黒多頭蛇が本来の状態ではなく、琉斗様の体を乗っ取っている状態だからだ。通常状態だったらこんなものではない。周囲に近づくことすら難しくて、もっと大規模な攻撃をしてくる。


だけど、何も状況は好転していない。


私から攻撃することはできないのに、向こうからはなんの躊躇もなく攻撃してくる。


そして一番の問題点が、どうしたら琉斗様が元に戻るのかが分からないということだ。


気絶させたら意識が琉斗様に戻るのか、それとも黒多頭蛇のままなのかが分からない。


そもそも気絶させることができるかどうか。厳しいと思う。


 せめて夜だったらもっと力を使えるのに。・・・いや、それは黒多頭蛇も同、じ・・・?琉斗様の体だから・・・分からない。昼と夜で違いがあるのか聞いとけばよかった。


私たちは夜、正確には日が当たらない場所では力が増える。


ただ、それを当てにしてもいいのか分からない。



 今、私が当てにできるのは・・・迷宮主。



「なあフレア。知っているか?今の私は王の力をも使うことができると。陰なる投剣。」


黒い剣が黒多頭蛇の頭上に無数に現れた。


 琉斗様より多い!


「行け!」


私に向かってそれらが一斉に襲い掛かってきた。


私は陰火壁を作り出し、黒多頭蛇から距離を取ろうと後ろに大きく下がる。


視界の端に黒く鋭いものが見えた。


私の背中に何かが刺さった。


«ぐっ・・・。»


 なんで・・・確かに燃やしたはずなのに。


「これは王の力。私たちは逆らうことができない。そうだろう?」


 これじゃ、迷宮までもたない・・・。



久しぶりに書いて、やはり書き続けることは大切だと思いました。結構その人物の口調とか忘れてることが多い・・・。もし変なところあったら報告してほしいです。


50エピソードまでにはこの状況を終わらせられるようにするつもりです。

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