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女性しかいない魔法の国のお姫様を使い魔にしました!~この国でただ1人の男の話~  作者: おさんぽミルク
第1部 天才探偵と魔法の国のお姫様

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第17話 縛りプレイはゲームとSM風俗以外じゃやっちゃダメなんだぞ!?(Zzz……)

 股間ルパンダイブ事件から1時間後のアリアさんの自室にて。


 何とか協力してお風呂に入ることに成功した俺達は、天蓋(てんがい)付きの大きなベッドの上でお互いに向かい合いながら正座していた。




「では、ここからここまでがワタクシの陣地。その向こう側がタマちゃんさんの陣地です」

「了解! ……襲わないでね?」

「それはコチラの台詞です!」




 脱衣所の一件が糸を引いているのか、俺への警戒度が跳ね上がっているようで、ガルガル! 威嚇してくるアリアさん。


 怒っていたもカワイイなぁ♪


 そんなほっこりしている俺達の前には、魔法で作られた黄色い線が堂々と引かれていた。


 どうやらコレが俺とアリアさんの軍事境界線らしい。




「ごほんっ! タマちゃんさんの事は信用しているつもりですが、その線を越えたらその……う、うっかり殺しちゃうかもしれないので気をつけてくださいね?」

「モジモジにしながらスゲェ事言ってる、この娘?」




 1ミリも信用していない人の発言だった。


 というかお姫様がしていい発言じゃなかった。


 殺意(たか)すぎ晋作しんさくかよ?




「はいはいーい! 玉緒からアリアさんに質問があります!」

「何でしょうか?」

「俺、寝ている最中に軍事境界線を越えてしまった場合はどうなりますか?」

「えっ? そ、そうですね……その場合は話し合いで?」




 真夏のビーチでナンパ待ちをしているビッチのお股よりもガバガバ設定だったが、これはありがたい。


 つまり偶然なら許されるのだ。


 寝ぼけてうっかりアリアさんの布団の中に全裸で潜り込み、シレッと朝までお互いの体温を感じながら、これまたうっかりアリアさんのデカパイに顔を埋めて、その後は……うふふ♪


 なぁ~に問題ない。朝になって「いやぁ、俺って笑っちゃうくらい寝相が悪くってさぁ! ハハッ!」と某千葉県に存在すると謳われている夢のワンダーランドのマスコットキャラクターのように甲高い声で笑いながら、全裸で肩をすくめてみせれば多分どうにかなる。


 そうだな……今が午前0時だから動くとしたら2時間後の午前2時だな。


 異世界人はどうかは分からないが、我々地球人類ならば90分周期で訪れる深い眠り、ノンレム睡眠の最中だろう。


 つまり動くなら午前2時がベスト!


 仮に彼女が起きていたとしても、ノンレム睡眠中は脳も休息しているため、しばらくの間はエンジンが掛からずボーッとしてしてしまう。その間に逃げるもよし、言い含めるのもよし!


 大丈夫だ、問題ない。


 何かの間違いでアリアさんが起きたとして、脱ぎ捨てた服を着ながら強く無罪を主張すれば絶対に勝てる!


 我ながら完璧すぎる計画(プラン)である。


 もう自分の才能が怖い!


 前世は間違いなくニュータイプ――




「では明日も早いので、もう寝ましょうか。拘束魔法ワッパワッパ」

「――えっ?」




 俺の呆けた声と同時に、両手足に例の光る縄が絡みついた。


 ちょっ、動けない!?




「それではタマちゃんさん、おやすみなさい」

「ま、待って!? 待って!? えっ、俺このまま寝るの? マジで!? 縛りプレイはゲームとSM風俗以外ではやっちゃダメなんだぜ!?」




 俺の懇願(こんがん)も虚しく、数秒後には規則正しいアリアさんの寝息が俺の鼓膜をくすぐった。


 えっ、嘘?


 マジで?


 マジで俺、高速されたまま寝るの?


 ウソでしょ?


 何のプレイなの、コレ?




「アリアさん!? 起きてるんでしょ? 何もしないからこの光る縄を解いて!? ……クッソ、寝顔まで可愛いじゃねぇか!?」




 よほど疲れていたのか、気持ち良さそうにスヤスヤ眠るアリアさん。


 ダメだ、起きる気がしねぇ!?




「しょうがない。お姫様を目覚めさせるには王子様のキスと相場が決まっているし、俺のファーストキス……アリアさんにあげるよ」

「それ以上近づけば問答無用でブチ殺します」

「やっぱ起きてんじゃん!?」




 再び瞳を閉じて狸寝入りを決め込むアリアさん。


 クソったれめ!


 放置プレイはゲームとメス豚以外にはやっちゃダメなんだぞ!?




「マジかよ……傍若無人にも程があるだろ? 女王様かよ? ……女王様だったわ」

「zzz……」




 気持ち良さそうに爆睡を決め込むお姫様の隣で、俺は枕を涙で濡らし続けた。

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