もっと掘り下げて!
「永遠決まった?」
「うん、もう決まってるから」店の人が来る。金髪を後ろに縛った女性の人だった。わたしたちは注文する。そして最後にてんぷらのことを相談する。わたしたちは事情を話す。
「食べていいでしょうか?」
「いいですよ」と彼女はすぐにいう。
「よかった」彼女は去ってまた戻ってくる。これ、とお皿とウスターソースを持ってくる。地元ではてんぷらにこれをかけて食べる人多いんですよ。ぜひ試してください。へー!と永遠の顔が輝く。わたしと橋子はそんな永遠を見ている。
てんぷらをつまみながら、わたしたちはお土産の話をする。恵美ちゃん先生ともうすぐ朗読会のある清彦くんへもお土産を用意した。ふたりへのお土産は二年の図書委員のみんなで選んだ。団体で行った美ら海水族館で買うことにしたのだが、船頭多くして船山に登る、これがなかなかに決まらない。あれもいいこれもいいとそれぞれが譲らない。ちょっと険悪にすらなった。結局、どちらもすぐに使ってくれそうだったから、恵美ちゃん先生にはマグカップ、清彦くんには栞を買うことで落ち着いた。マグカップも栞も沖縄の海のいきものが描かれている。わたしは水族館でとらのあなの店長へサイダーを買った。
「家の人には何買った?」
「ちんすこう」
「わたしも、ち、ちんすこう」
「ちんすこう、それはちょうどいい食べ物」
注文した料理が運ばれてくる。あぐーのタコライス、石垣牛のハンバーガー、そうめんチャンプルー、田芋のコロッケ、島野菜と島らっきょうのサラダ。わたしたちは写真を撮る。
「あれ、携帯が無い」と橋子がいう。ポケットとバックをまさぐる。車に置いてきちゃったかな。大丈夫?うん、大丈夫でしょ、後で写真ちょうだいね。うん。
橋子に食べているところを撮ってもらう。食レポだね。できるかな。わたしはタコライスを頬張る。
「うん、美味しい」
「いばら、噛んでない」と橋子がいう。
「む、難しいなあ」
食べ終わるとデザートにパフェが運ばれてくる。マンゴーパフェにパイナップルパフェにシークァーサーパフェをわたしたちは頼んだ。もう一回やる? と橋子はスマホを構える。うん。わたしはパフェを頬張る。
「うん、美味しい」
「どこがどう美味しいの?」
「な、生クリームが、あ、甘い」
「もっと掘り下げて!」
「な、生クリームを食べたのは、2ヶ月くらい、前で、そ、その時は柳月のし、ショートケーキを……」
「そんな掘り下げ方ある?」




