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【完結】ふにゃふにゃとお帰り  作者: 夕凪 瓊紗.com
第1章 異世界召喚編
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第1話 異世界召喚されて、いきなり○○送りです

状態異常:真夏の変なテンションにより、更新話数上昇中です。


―――異世界召喚。


これは異世界ファンタジー物お約束の異世界召喚だ。


大体、勇者とか、聖女とかが召喚されるのだが、

ここ最近は召喚ブームだが、召喚された主人公は

勇者や聖女のようなチートでラッキージョブがもらえない

→即廃棄、追放(別名:作者からのドS無茶ぶり)がお約束。

あるいは、それ通り越した超チートがお約束。


俺もきっとそうだろう。

あぁ、いや、超チートの方じゃないよ?

きっと即廃棄か追放の方。


だってね・・・


だって・・・ここ・・・


いきなりの主戦場・・・


いきなりの魔王城・・・


いきなりの大食い大会・・・


・・・とか言うハード系最強主人公ではない。


だって・・・


だって・・・ここは・・・


まさかの・・・






牢屋じゃねぇかあああぁぁぁぁぁっっ!!!






まずはいかにして牢屋に放り込まれたか・・・

そこら辺の事情から説明せねばなるまい。


―――


さてはて、まずは召喚された

愉快な地球人メンバーから紹介しよう。


まずは、俺。

黒髪に目は濃い紫。

そして名前はウイ。

ウイキョウのウイ。

決してウィンウィンのウイではない。

だって、この回想しているここ、牢屋だし。

でも、召喚されたのは、

いかにも・・・な召喚ポイントだよ?

安心してね?


そして勇者A

彼の名前はたくみ。

スーパーネームは勇者A。

彼は元いた学校でも人気者だった。

俺的には、女好きキャラ・・・

じゃないかなって思ってる。

だって、目の前に立っていた

アンリエット第1王女殿下に鼻の下が伸びていた。

パツ金に黒い瞳。

因みに髪は染めているらしい。

でもしっかり眉毛は剃って、

髪の色と合わせて眉毛を描いているらしい。

でも、ここは異世界。

これからの髪染めと、

洗顔したら落ちるであろうその眉毛は

どうするのだろう?

とても興味がある。

この牢屋から無事抜け出せたのなら、

是非、彼の眉毛の行方について、

観察日記をつけたいと思っている。


続いては、女勇者・スズランさん。

彼女は、勇者と言うジョブに似合わない

ヤマトナデシコ系女子である。

黒い見事なロングヘア―を

ぴっちりぱっつんに切りそろえた美少女である。

彼女はお嬢様であり、

スーパーネーム・勇者Aの許嫁である。

あぁ、因みに勇者Aも実は

金持ちの御曹司である。

でも、この世界では2人とも、

玉の輿か、逆玉を狙わなければ、

きっとあっという間にボンビーの仲間入りだ。

是非、艶髪のお手入れよりも、

生活費の確保に必死になって欲しいところである。


そして3人目は、勇者B。

髪はダークブラウン、瞳はヘーゼルブラウン。

爽やかイケメン系優しく人気者の、

品行方正とっても面倒見のいい少年だ。

名前はほゆら。

彼は第2王女という妹系リリアルカ王女殿下に

早速、言い寄られていたが、

ぶっちゃけあれは、迷惑している顔だ。

でも、弾き飛ばしたり、無視したりはしないさまは、

彼のひとの良さがにじみ出ているといえよう。

無事、この牢屋から脱出したら、

とってもいいひとな彼について、

陰ながら見守ってあげたいと思う。


最後に、ふんわり桃色髪のかわいい系美少女、

オリヒメさんだ。

彼女はスズランさんとは対照的に、

裏表も毒のとげもない、

純真な美少女と言えよう。

ジョブは聖乙女という、

聖女なのかなんなのか、

結婚したらジョブ名はどうなるのか、

とても興味があるが、

結婚するのかしないのかについて

追求するのはセクハラでもあるので、

やめておこうと思う。


そこら辺は、神さまか女神さまの采配に期待する。

因みに、彼女は召喚されたその瞬間に、

第2王子だという銀髪のプリンス・ベルナルド王子殿下に

プロポーズされていた。

きっと婚約者いるだろうに。

公爵令嬢かなんかの婚約者いるだろうに。

異世界物のセオリーならいるだろうに。

だから、俺は彼の婚約者の公爵令嬢(仮)を

応援しようと思う。


以上が、俺と一緒に召喚されたメンバーだ。

因みに、異世界の言語についてだが、

言語は全て理解できた。

だから、俺が他のメンバーに説明してあげて、

他の異世界の皆さんにも通訳してあげたというのに・・・

この仕打ちは何だろう。


俺は、一通り事情の説明と、

人物紹介が終わると、

早速、屈強そうな鎧騎士さんたちに、

この牢屋にぶち込まれたのだ。


因みに、鎧騎士さんに、

“鎧、暑くないんですか?”

と聞いてみたら、

“いや~、あっつぃ~よ?

でも、異世界召喚だってんで、

王族の方々が格好付けたいんだってさ”

“だから俺、第1王子殿下派にいくわ~・・・

なんなんだろうね、あの第2王子殿下。

あ、第3王子殿下もいるんだけど、

無茶かわいいんだ~~~っ。

あ、俺たちの話、オフレコだよ?”

と、言っていた。

割と親切でオープンな騎士さんたちに

連行されて、俺はほっと胸をなでおろした。


・・・ここ、牢屋だけどね。


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