1.キャラクターメイキング
キャラクターメイキングってなんだ?
まるでゲームみたいじゃないか。
俺
わたし
僕 はこんなものを知っている。
儂
あたし
頭の中に自分の声が重なって聞こえる。
あれ、おれって今まで自分のことをなんて呼んでいたっけ……わたしのことがよくわかなくなっている。
ぼくは悩む頭をとりあえずは置いたままで画面の中を再び見やる。
キャラクターメイキング
たしかにそこにはそう書かれているようだ。
誘われるようにモニターを触ると画面が切り替わる。
あなたの名前を教えてください。
そう、わたし、いや僕の名前は
マコト
ツルギ マコトだ。
急に色んなことを思い出した。
画面に自分の名前を入れると、新しい画面が表示された。
スキルを割り振ってください。
なんだ、本当にまるでゲームみたいじゃないか。
画面にはどこかで見たことあるような一覧が表示される。
剣術
槍術
斧術
棍術
弓術
体術
……
火魔法
風魔法
土魔法
水魔法
……
体力
知力
腕力
敏捷
精神
……
特典装備:剣
特典装備:槍
特典装備:弓
特典装備:斧
特典装備:盾
特典装備:鎧
……
スキル:鑑定
スキル:交渉
スキル:マッピング
......
カテゴリーごとには別れているもののそれぞれにさまざまな項目が並んでいる。
選択肢が多すぎるな……
そんなことを呟きつつもまずは試しに剣術の項目をいじってみる。
画面の下の方にはスキルの他には、基礎スキルとして、共通語、読み書きの他に、基本装備、冒険者セットと記載されている他、現在のスキルポイントとして60ポイントと表示されていた。
剣術のレベルを0から1にあげると、
スキルポイントが60から59に減少した。
剣術レベル1:剣を扱う能力が向上、見習い級
さらに剣術レベルを上げる。
スキルポイントの消費は2倍になって57へと減少した。
剣術レベル2:剣を扱う能力がさらに向上、一般級
さらに上げると
レベル3は熟練級、レベル4は達人級、レベル5は聖級それぞれ消費は4、8、16ポイントだった。
レベル5まで上げようとすると、31ポイント消費して残りが29ポイントだった。
他の項目も試してみるとレベルが上がるタイプのものは同じ法則で取れてレベル5まで、消費ポイントも同じ。
鑑定のようなレベルの概念がないスキルについては一律5ポイント使うようだった。
何かに特化する場合は二つまでと言った感じか。
一つのスキルに特化して、鑑定や魔法などの補助スキルを取っていくことが無難かな。
時間制限もないようなので、色んな組み合わせを考えていく。
特典装備だが、レベルを上げていくとなんとレベル5の武器はエクスカリバーだった。
これって伝説の武器だよな……
誰でも知っているような武器が貰えるとあってにわかに興奮をしてしまう。
剣術をレベル5まで上げて、エクスカリバーを取って無双するというのもアリだな……
人として一度は剣を持った英雄に憧れてしまうものである。
そんな中で、僕にはもう一つ気になることがあった。スキルポイントが足りなくて選べはしないのだが、どうやら各スキルはレベル5でも上限に達していないようなのだ。
レベル5にするには16ポイントかかる、2倍ごとに必要ポイントが増えていっているので、あとさんポイント、32ポイントあれば次のレベルまでスキルを上げれるはずであった。
エクスカリバーの上に位置する剣なんて一体どんなものなんだろう。なんとかポイント増やせる裏技みたいなものはないのか……
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後、数話投稿します