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14. 初クエストはヒモの気配?

そんなこんなで、僕はようやく冒険者としての第一歩を踏み出した。

とはいえ、まずはクエストに慣れることを目的にした簡単なものだったが、

これから始まる冒険者生活に、一男子として僕はわくわくしていた。


(くだん)の薬草は、街からそう遠くはない森の中で拾えるそうだ。


一般の冒険者であれば、朝一にクエストを受注、その後冒険者を目当てに集まった商店や露店で必要な物資をそろえてから冒険に出るらしい。らしいというのは、レーヴァに必要な物資は揃っているので買い物の必要はないと止められてしまったのだ。


街を出て森へと向かう道すがら、レーヴァと色々な話をする。


「そもそもなぜレーヴァは人の姿に変身できるの?」

「それは、神剣だからですよ、私クラスになれば簡単です。それにこの方がかわいいし、マスターも喜んでくれますよね?」


答えにはなってないが、剣のままでいられるよりかわいい女の子と冒険ができるのは僕にとってもメリットしかないので深く追求はしないでおく。


「レーヴァみたいな神剣って他にはいないのかな?」

「そうですね、私には劣りますが、何柱かおりますね。例えば、水のって、マスター、浮気はダメですよ」

「いやいや、考えてないよ。それにレーヴァは僕のスキルポイント全てを使って手に入れたんだし手放すきもないよ」

「マスター、私がマスターの全てなんて(ポッ)」


この子、自分たちの単位を柱って言ったか?神剣っていうのは神にも位置する剣か……

でも、水の剣もいるのか、レーヴァが火を司っていて、水がいるということだと、少なくとも風も土もいるということなんだろう。いつか4本?4柱?揃えてみたいな。


いや、浮気とかそういうものではなく、男なら四属性揃い踏みとか憧れるよね?なんとなく鋭くなった気がするレーヴァの視線に心で言い訳しておく。


その他にも今日の晩ご飯のような下らない話をしてみたり、今後のことについて相談をしてみたり。

レーヴァは本当になんでも知っており、若干過保護気味に感じるけど、色々と有用なアドバイスをくれてありがたかった。


ほぼ何からもレーヴァは自分が守れるというけれど、当たり前のことではあるが、持ち主たる僕もある程度強くなっておいた方がより安全になる。強くなるためには迷宮でレベルを上げるのがよいとのことで、しばらくスタットの街で冒険者としての経験を積んでから、迷宮の街、ラビラリンズへと移動するというのが僕らの当面の方針になった。


・・・・・・

・・・・・・・・・・・・


「マスター、このあたりですね」


1時間半くらい歩いただろうか、僕らはようやく目的地へと到着した。


街からそう遠く離れたわけではないが草木はうっそうと茂っており、

なるほど、薬草などが生えていそうである。


「それでは、マスター、薬草は直射日光の当たらないところに自生してますので、木陰を中心に探すと良いですよ。ギルドでサンプルを借りてきましたのでこちらを参考にお渡しします。あそこなどよろしいかと」


何やら至れり尽くせり感を受けるが、言われるがままに木陰へと向かった。植物なんてどこでも一緒だろうと思っては見てみるが、近くに寄って見てみると奇妙なくらい見覚えがない。

不思議な気持ちになるも、まずは木陰をうろうろと歩いて回る。


20本くらいの木の根本を見て歩いただろうか、ようやくそれっぽい植物を見つけることが出来た。手元の見本と比べてみると、うん、間違いないだろう。


ナイフを取り出すと薬草を根元から切り取った。こうして根を残しておくとまたそこから生えてくるらしい。なんだかタンポポみたいだな……


一株見つけたら一度帰ってくるようにレーヴァに言われていたので、集合場所まで戻ってくる。


「お帰りなさい、マスター」


するとそこには綺麗な絨毯のような敷物がしかれており、小さなテーブルの上に食事や飲み物の用意がされていた。


サンドイッチに飲み物は紅茶だろうか、湯気すら上がっている。


「マスター、早かったですね、ちょうど準備が出来たところです。薬草はそちらに置いてください。あ、手をお拭きしますね。こちらに座ってください」


若干圧倒されながらも、なすがままに座らされて、温かいお手拭きで手を拭かれている。


「あのレーヴァ、これはどうしたの?食事は?」

「はい、亜空間に収納して運んでまいりました。空間内は時間を止めているので食べ物も温かいまま保存できるんですよ。どうしました?マスター?あーんいたしましょうか?」

「自分で食べるから!!」


……

…………


食事を食べた後、朝早く起きて長く歩いていたので疲れて眠ってしまっていたらしい。


ふと頭の下に暖かな感触を感じる。


「おはようございますマスター、よくお休みでしたね」


目を覚ますと、目の前にレーヴァの顔が迫っていた。慌てて身体を起こすと、絨毯の横には薬草が積み上がっていた。


「残りの薬草は集めておきました」


そう言ってレーヴァは微笑んでいた。


……あかん、これダメになるやつだ……


now loading......

優秀すぎる剣手に入れてみたいですね・・・・・・


評価、ブックマークそして、誤字をご指摘いただいた方ありがとうございます。

OKを押すだけで適用できるって素晴らしいシステムですね。


もちろん誤記がない方がいいんですが・・・・・・


明日からちょっと国外に行くのでちょっと更新とまると思いますが、ご容赦ください。

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