表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/67

Bad End.

……目が覚めたら妙にスッキリしていた。

 床は固くて、身体中痛いけれど、頭はスッキリしていて悪くない状態だと思う。


「戻って、きた……?」


 私だけのようだ。

 周りには誰もいない。

 でもここが現実だということはわかる。

 身体の痛みはズキズキとして、立てる状態ではない。


「なんで、私だけ……どうしてっ!」


 叫んで泣いても誰もいない。

 私の声は響くこともなく消えていく。


「嫌だっ、みんなを救えなかった私なんて、私だけなんて、そんなの、生きてる意味もないっ!!」


『……じゃあ殺していいの?』


 声の方向は私の真上だった。

 赤く染まった灰山成が私を見下ろしている。

 その瞳に光はなく、完全に狂っているようだ。


「ひっ……」

『今さら怖がってるの?』


 灰山の持っているナイフからはポタポタと血が垂れる。どうやら現実ではあの黒いイナズマのような力は使わないらしかった。


「み、みんな、はっ……!?」


『黒羽晶は頭を銃で撃って殺した。雪村彩夏はカオリちゃんを脱出させたあと首を切って殺した。リク君は足と腕を折って逃げられないようにしたあと、ゆっくり胴体を刺して殺した。他の残ったクラスメイト達は氷を割るみたいにして殺した』


「ぁ、あ……嫌、嫌だ……そんなのっ、ああああああああああああああああああああああああッ!!!」


 私が殺した。私が逃げたから殺された。私のせいで、そうだ。


 私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が私が私が私が私が私が私が私が私が私がワタシがワタシがワタシがワタシがワタシがワタシがワタシがワタシが……。


『その表情、とっても好き!絶望して、生きる気力もなくして、これからどうすればいいかわからなくなって……いっそ死にたいと願うその表情っ!!!!!』


「わた、しが……私の、せいで……みんな…………死ん、だ」


『大丈夫だよカオリちゃん……。私があなたを殺してあげる』


 腹部に走る痛みなど、もうどうでも良かった。

 じわじわと広がる私の血液など、どうでも良かった。

 でも、暖かい。

 私の血って、こんなに暖かいものだったのか。


「ぁ、あ……」

『なに?最後に言いたいことでもあるの?』


「やっ……と……死、ねる……」



 そこで私の意識は途切れた。


 最後に言った自分の言葉は、無意識だった。

 言おうと思っていたわけじゃない。


 結局私はただの、死にたがりだったのかもしれない。

 それとも、生きるためのものを失ったから、死にたくなっていたのかもしれない。



 私の命は殺戮ゲームとともに散った。

リアルキルゲーム完結。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ