嫌な現実からかくれんぼ
短いです。
冒険なんてなんのその。はじまりの平原でゴブリンになぶり殺しにされるような俺は先に進んでダンジョンの文字を読むことなんてできない。
逃げ帰ってきた大図書館で久しぶりに会った爺さんに穏行を教えてもらえることになった。
というわけで今現在、絶賛かくれんぼ中である。
ただのかくれんぼとあなどるなかれ。図書館の中で隠れる場所は限られる。
本棚は理路整然と規則正しく並んでいるため、簡単に見つかりやすい。カウンターには入ろうにも入れないし、そこぐらいしか隠れるところが無いから簡単に見つけられてしまう。
結果として、気配を最大限消して、今現在は本棚の上によじ登って隠れている。
この年で(まだ高校生だけど)年老いた爺さんと二人でかくれんぼをすることになるとは思いもしなかった。恥ずかしい。
「見つけたぞい。そんなところにおってもすぐにみつかる。それに、そのお前さんの凶悪な顔。どこにおったってすぐ見るけられるわい」
と言った感じで爺さんにはすぐに見つけられてしまう。要練習だ。
3時間ほど爺さんとかくれんぼをしてやっと、スキル<穏行>がステータス上に現れた。
気配を殺して隠れる。これだけのことのなんと難しいことか。
かくれんぼとは、奥が深いな。
ステータス:
<Name:ラビック>
種族:アンコ―
Sex:male
Age:17
Lv.1(040/500)
Coin: 787マネ
HP:180
MP:5000
STR:35(40)
VIT:20(20)
INT:35(40)
DEX:10(12)
AGI:20(25)
LUC:20(25)
※()は水中内。
称号:<唯一のアンコ―>、<絶滅危惧種>、<最弱に負けた最弱LV.5>、<本好き魚Lv.8>
祝福:<アンコ―神の守護>
スキル:<大図書館司書Lv.2>、<マナ使いLv.1>、<賢者Lv.1>、<料理Lv.8>、<調薬・調合Lv.10>、<格闘術Lv.14>、<先見Lv.5>、<穏行Lv.1>、<>、<>、<>、<>、<>、<>、<>
装備:初心のベスト、初心のハーフパンツ、初心の靴
所持品:初心のペン、初心の杖、錆びかけて折れたナイフ、皮紐 3本、本:5冊(剥ぎ取りの極意、かんたんレシピ・お金が無くて大変な時用、創世の書(笑)、図説 触媒)、アクセサリ(鎖に触媒である指輪を通しただけのもの)
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補足:
スキル<MP吸収>と<MP回復>がスキルアップして、スキル<マナ使い>になりました。
これにより、MP値が大幅に上昇します。
スキル<全属性魔法>がスキルアップして、スキル<賢者>になりました。
これにより、MP値が増加します。
スキル<穏行>を覚えました。




