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番外編 読んではいけない駄目漫画

人によっては不快になりかねない話ですので、今回取り上げた作品のファンの人には非常に申し訳が立ちません。

ですが、一介のただの漫画好きな僕でも読んでて嫌になる作品は少なからず存在するのです。

特に4位から上は一通り目を通してフォロー出来る部分がない駄作と感じたものばかりなので個人的な怒りと共にランキング形式であげました。

では、今回ばかりは覚悟してどうぞ……


さてさて、今迄とは趣向を変えての話。


面白い名作漫画や心に残る大作漫画の影には山の様な駄目漫画が存在するのは世の中の道理。

そんな駄目漫画にスポットを当てランキング形式で発表する番外編です。

ぶっちゃけ漫画好きには悪名高いポセ学ですらギリギリ許せる僕が許せないレベルの作品なので出来は推して知るべし、無理して買ってブックオフに投げ売りしても俺は責任取りません。


では第5位から

第5位・機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエル

作者はマクロス等のキャラクターデザイン担当の美樹本晴彦大先生です。

内容としてはファースト~Z迄の間の話で、UC0085年にてのモビルスーツパイロットの養成学校出身の新米パイロット達の話です。

一枚絵自体はとても美しくストーリーも王道で嫌味がありません、がこの漫画では致命的な問題が一つ。

よ み づ ら い

なんだか凄く線が薄く漫画として見辛いのです、試しに島本先生版のGガンダムと見比べていただくとお分かりいただけるかと。

少なくともガンダム漫画としてはここまでキャラクターの線が薄い漫画は本当に読みにくいのでこの順位にしました。

ただストーリー自体には嫌味があまり無いので許せると言う方は手に取っても良いかもしれません………個人的には同作者の作品ならこれよりマクロス7トラッシュあたりを勧めますが


第4位・彷徨の雲ジュウザ外伝

北斗の拳の人気キャラクターの一人雲のジュウザの外伝です、作者は加倉井ミサイルさん。

今は亡きコミックバンチで恒例のシリーズとなっていた北斗の拳のスピンオフですね、他にはケンシロウ以外の北斗の残りの兄弟とレイとユリアの外伝があります。

さてさてそんなジュウザ外伝ですが、この話ではタイトル通りジュウザ視点で話が進むのですが妙にオリジナルの話も原作再現ストーリーも微妙に出来が悪いのです……しかも困った事に作者は絵は上手なのですが北斗の世界観とは正反対な作風なのでなんだか迫力不足なのもマイナス点。

ストーリーに関して言えばバンチの打ちきりのせいでの急展開にせざるを得なかったと言うやむを得ない事情もあるのですが、それを差し引いても贔屓目無しに出来自体も一部ファンから『原作レイプ』と悪名高いラオウ外伝以下で残念な出来な気がします。

正直ジュウザは良い意味で何でもありなキャラクターなので、北斗らしく無いぶっ飛びストーリーで賛否両論だったレイ外伝や荒々しく悪く言えば雑な作風ながら妙に北斗の世界観に合ってるジャギ外伝ぐらいはっちゃけて欲しかった所、ぶっちゃけ格好良いジュウザの活躍を見たいならトキ外伝読めば良いです。

外伝の面白さで言えば個人的にはトキ≧ジャギ≧レイ>>ラオウ>>>ジュウザと言った所です(ユリア外伝は未見です、ごめんなさい)。

まあ駄作と言う名の悲しみを背負った作品です。


第3位・ペンギン娘

作者は高橋てつや氏、チャンピオンでしばらく連載されて後にチャンピオンREDで『ペンギン娘MAX』として連載されてました。ストーリーとしては、超お金持ちの令嬢だけど百合趣味でオタクでKYで頭が弱いといろいろ駄目な主人公南極さくらが、見た目も性格も男前だけどどこか少女趣味的な一面も持ってる択捉くじらを中心に周りのクラスメイト達を振り回すと言うコメディ作品です。

………

これだけ聞くと、週刊少年チャンピオンよりはそれこそコンプエースに載ってそうな萌え漫画に見えるのですが問題が。

一言で言えばストーリーが悲しいかなつまらないのです、と言うかプロとは思えないぐらいストーリーが雑。

全力で作者のやりたい事を全力で描いてる事だけは一応伝わってくるのですが、とにもかくにもやってる事がいちいち空回りしている為読みにくいです。

主人公も黒髪ロングでかわいい巨乳と外見は普通に魅力的ですが、悲しいかな中身が前述であげたように外見の魅力を殺してしまうレベルでウザい為見ていて鼻につく気がします………ある意味オタクの反面教師としては満点を付けて良いキャラでもあるのですが。

ストーリー展開次第ではメアリー・スーにも逆メアリーにもなるキャラクターを主人公にする場合は扱いが難しい好例として二次創作をやる人間が資料・手本として読む場合、あるいは主人公らのウザさと空回りっぷりを許容出来る人間なら手に取ってみるのも一興。

そうじゃ無いなら止めた方が良いです。


第2位・わっしょいわじマニア

作者はわじまさとしさん、天下の少年ジャンプで連載されてました。

…………………

自分で言い出した事なのですが、何をどう語ったらいいのやら……

なんだろう、そもそもギャグ漫画なのでストーリーを語りようが無いしその肝心のギャグもどう笑っていいものやら……

作家さんの絵が下手なギャグ漫画でも、例えば清杉くんと杉小路くんシリーズ等面白いものは沢山あるのですがこの漫画にそのフォローができません……悪く言えばマジで教科書の落書きレベルです、良く言っても劣化ギャグ漫画日和。

とあるWikiではクソ漫画四天王候補とされてるのですが、正直個人的にはこれより斬の方がずっとずっとずっ~と面白いです。


第1位・盗んでリ・リ・ス

作者は最近アニメになって話題になったロウきゅーぶのイラストを担当しているてぃんくるさん、既刊3巻でガンガンパワードという雑誌で連載されてました。

………

この話の評価できる点は絵がそこそこ綺麗な事、以上。

正直わっしょいわじマニアより上なストーリーの駄作さは推して知るべし、どう突っ込みを入れたらいいのやら……

そんな肝心のストーリーなのですが一言で言えばカタルシスが全く無いのです、怪盗ものの話なのに。

話のあらすじとしては、言う良家の令嬢で実の兄に密かに恋心を抱く少女リリーナは一つだけ悩みがある。それは兄ミシェルがリリーナをモチーフにしたヌードを描く事で、しかも美術館等にそのヌードを流通させている事である。正直嫁入り前の自分の裸を人に見られたく無いリリーナはメイドさんの勧めで怪盗リリスとして活動し世間一般の目に触れる前に回収しよう、と言うもの。

………

つまりは早い話何も悪い事してない美術館やらがターゲットになる訳なのですよ、この話。

もちろん嫁入り前の生娘が裸を見られたく無いのは当たり前と言えば当たり前な話ですが、この場合生々しく下品この上無い言い方になりますが『知人の誘いに乗って嫌々ながらもホイホイAVに出演し、だけどAVが世間に出回ると嫌だからAV製作会社に乗り込んで勝手に回収しよう』と言う話で同情は出来てもいくら何でも迷惑な事この上無い。

事の元凶になる兄ミシェルも直接被害に合う事がほぼ無いため、結局美術品として手に入れたヌードを自分勝手な理由で盗まれる美術館涙目……

まあミシェルも「何で僕の作品ばかり狙われるんだ」と嘆くシーンは多々ありますが、そもそも嫁入り前の妹のヌードを描くと言う兄として非常識な事をしている報いと言えば報いだし、しかもリリスにいつもターゲットにされるせいで知名度は作中で上がっていくので結局元凶は元凶で得もしている……なんだそりゃ。

つまり、怪盗もののカタルシスが絶対的にかけているのです。

しかもてぃんくるさんは絵がうまいと言いましたが、あくまでも静止絵の話で絵に動きがまるで無い上に背景も今一つなのです……正直漫画と言うよりラノベの挿し絵が延々と続く感じに思って仕方ない、この点もカタルシスを大きく殺ぐマイナスポイントです。

そもそも怪盗ものの場合、例えば悪い事をして利益を得たり美術品を奪ったりする悪党からそれを元の人へ奪還するとか、知人や友人の大事なものが方々へ散らばったためそれを回収するためやむ無く怪盗活動に励むと言うちゃんとした大義名分が欲しかった所。

もちろん例外的な怪盗ものの中ではルパン三世やマウスと言った一族が盗みの天才だから自分も怪盗になったとか、神風怪盗ジャンヌみたいにもはや怪盗ものではなくて魔法少女ものに近い話もありますが、彼らは見ていて不快にはならない何かをきちんと持っています。

ぶっちゃけこれを読むぐらいなら、前述の怪盗もののカタルシスをちゃんと持っている怪盗セイントテール辺りを読んだ方が絶対良いです。

買うとしても「綺麗なイラスト集に申し訳程度にストーリーが付いていた」ぐらいの感覚は覚悟して購入するべし。


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